【調査条件】
・平成19年1月4日(木)
・十三、豊中、川西能勢口、宝塚駅で上下列車の発着時の混雑を各10分定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・現行ダイヤ(急行と普通の10分サイクル)の流動変化及び各列車の混雑率を確認する。
【調査結果の要点】
・急行と普通の十三における利用率はほぼ同等で、10分サイクルはちょうど良い。
・普通は梅田~豊中間で一気に利用率が落ちているが、豊中~川西能勢口間の利用も見られ、機能している。
・快速急行が急行に格下げされた事による変化は利用率面では殆ど無い。
【考察】
<全体の利用率について>
グラフを見ての通り、急行と普通の十三における利用率はほぼ同等で、若干立ち客が見られたものの10分サイクルが分かりやすいことから現行ダイヤは適正な状況であると捉えます。
普通は十三~豊中間で利用率が一気に落ちており、三国~岡町間の利用が多いことが伺えますが、豊中においても急行の4割程度とは言えガラガラという状況ではなく、豊中以遠は急行と同様に短距離利用を担っており、それほど利用のバランスは悪くないと思います。
<ダイヤパターンについて>
豊中~雲雀丘花屋敷間は停車列車が10分に2本なのに運転間隔にバラツキがありますが、この区間の運転間隔を揃えようとすると普通の庄内待避が必要になってきます。
以前のダイヤでは普通が庄内で優等を待避していましたが、この待避により優等への利用の集中(特に上り梅田方面の)が見られたことと、豊中~雲雀丘花屋敷間は利用率が十三~梅田間に比べれば少ない事から、梅田~豊中間は先発先着の現行ダイヤのほうが望ましいと思われます。
このパターンは前ダイヤの快速急行運転時ダイヤと同様であり、快速急行が急行になっても梅田~雲雀丘花屋敷間については各列車の分担率が変わらないため、ダイヤ変更による利用率面の違いは殆ど無いといって良いでしょう。
雲雀丘花屋敷~宝塚間が本数半減となったものの、それでも梅田口より空いている状況ですから、列車整理という観点ではやむを得ないのかなと考えます。