No.66 京阪本線京橋駅 日中時(15:46~16:16)

konzatu_data66.jpg

【調査条件】
 ・平成19年1月4日(木)
 ・京橋駅出町柳方で上下列車の発着時の混雑を30分定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・2007年1月のダイヤ改正を踏まえて、急行から準急に移行する時間帯の混雑率を確認する。

【調査結果の要点】
 ・特急の利用率が高く立ち客が少々出ている程度である。
 ・急行と準急の利用率は京橋においては殆ど変化が無い。
 ・区間急行と普通の利用率は低い。

konzatu_data66.png

【考察】

<急行と準急の利用率の違いについて>

 時間の都合により30分の調査でしたが、ぱっと見た限りでは急行と準急の変化は京橋の時点では殆ど無いという印象を受けました。そうすると、なぜ今回準急運転時間帯を拡大したのか?という疑問が残ってしまう訳ですが、これについての見解は「夕方は利用率が高くなるので萱島での区間急行の対京都方面接続列車が無い事と、急行停車駅以外の守口市~枚方市間では普通しか利用できない事に対してフォローしたいから」です。

 11月にも夕方利用をしたのですが、枚方市近辺で急行よりも普通が混んでいました。急行は枚方市で普通に接続しないので、あくまで枚方市より大阪方の急行停車駅のための設定になってしまっている為だと思いますが、この状況をして、夕方は準急にして萱島と光善寺に停車させる事によって萱島での接続を含めて短距離輸送も担わせる事が利用率のバランス是正の上で必要であったのではないかと考えています。

<各列車の利用率について>

 グラフを見て頂ければ一目瞭然で、特急の利用率が最も高くなっています。ほぼ全車両が着席状態で立ち客が少々居る程度ですので、輸送力的にはなかなか良い状況であると思える一方、他の列車が空いている事からバランスが悪いという捉え方も出来るのかもしれません。

 これについては、阪急京都線に対する見解と同様で、特急を利用できる人が増えた事になるわけですから、利用状況を踏まえればまぁ良いのかなと感じます。これ以上混んでいるとなると他の列車の利用率を高めたい気もしますけどね。

 続いて急行、準急、区間急行に目を向けてみると、急行or準急に比べて区間急行の利用率が低いことが目立ちます。以前のダイヤでは10分サイクルに準急が2本設定されていて、寝屋川市・香里園において対大阪で5分おきに利用が出来ていたのが半減してしまったため、急行or準急に集中してしまった結果です。

 しかし、それでも急行or準急が概ね着席出来ている状況にあることから、区間急行の利用率が低いにしても西三荘~大和田間の利便性確保のため、設定し続けるのではないかと思います。

<その他気付いた点>

 データを見ていて気付いた点は、3扉の特急が多少利用率が低いという事でしょうか。利用率が低いのは人気が無いというよりも座席数が少ないため、座れなくなった段階で次の列車を待つという思考が利用者にあるのではないでしょうか。その証拠に後続の特急の利用率が高くなっていますね。