【調査条件】
・平成19年1月15日(月)
・つくば駅秋葉原方で上下列車の発着時の混雑を60分定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・つくばにおける各列車の混雑率を確認する。
【調査結果の要点】
・上りは前列車間隔で利用率が決まり快速の利用率が高い。
・下りは秋葉原発がほぼ等間隔のためか、快速と区間快速の利用率はほぼ同等。
・上り普通はつくばの段階ばガラガラである。
【考察】
<全体の利用状況のについて>
上りと下りでは調査結果の要点のとおり混雑傾向が異なっているので、上下平均したグラフでは状況を探りにくいですが、このグラフから読みとれる事は、階段から近い車両の利用率が高いことであり、駅構造を把握した固定客比率が高いと推測します。
上りは快速の利用率が高くなっていますが、下りの快速と区間快速の利用率がほぼ均等であることから、利用率が高いのはあくまで分担率(快速23分、区間快速7分)によるもので、種別の違いは利用者は殆ど意識していないと推察されます。列車頻度がそれほど無い事もあり、先発の列車に乗るという感じなのではないでしょうか。
普通が殆ど利用されていないのは、流山おおたかの森で快速に追い越されるからでしょうし、結局の所、秋葉原~つくば間の利用は「先発して先着する列車」が利用されるという事ではないかと思います。先着さえすれば、快速でも区間快速でも普通でも所要時間が変わるだけで集客力は変わらないのではないでしょうか。
今のところ快速45分30分間隔をセールスポイントとしていますが、今後の沿線の変化によっては途中駅重視や都心区間重視といった見直しする可能性が出てくるのかもしれませんが、前述の見解から、先着列車が最低毎時3本以上あれば、秋葉原~つくば間輸送に関しては大丈夫なのではないかと感じました。