【調査条件】
・平成19年3月5日(月)
・石神井公園駅池袋方で上り列車の発車時の混雑を60分定点観測
・1~4分の遅延有(ピーク60分トータルでは28本運転)
【調査目的】
・2007年3月6日のダイヤ改正を踏まえて、現状ダイヤの状況把握をする。
【調査結果の要点】
・池袋行優等は池袋下車時に便利な先頭側の車両の混雑が厳しい。
・最混雑列車は通勤急行である。
・有楽町線直通準急は他の優等と比べて利用率が低い。
【考察】
<全体の混雑傾向>
グラフを見ていただくと分かりますが、池袋行優等は池袋下車時に便利な先頭側の車両の混雑が厳しい事が分かります。細かく見ると快速が練馬に停車するため練馬下車に便利な位置がやや混んでいますが、総じて先頭が一番混んでいて後に向かうほど空いていくという傾向と見て良いと思います。有楽町線直通の準急は利用が編成全体に満遍なく分散しており、快速と同様に練馬下車に便利な位置の利用率が多少高くなっています。
<最混雑列車について>
最混雑列車は通勤急行で、快速急行・急行と快速と続きます。この利用率の差は停車駅の差と対池袋における前列車間隔が影響していると思われますが、15分サイクルパターンにおける流動が複雑なので、この駅だけのデータでは何とも言えませんので、ここでは見解は控えます。
ホームで見て気付いた点としては、上記3種の優等への直前の列車からの乗換が多いなという事です。通勤急行はひばりヶ丘以外停車するので少ないですが、直前の準急で石神井公園まで来て乗り換える人が少なからず居ましたし、快速急行・急行は後続に通勤準急が有るためか一定数に留まっていますが新木場行各駅停車から乗換がありましたし、快速は緩急接続する事もあって、保谷、大泉学園からの利用を確実に集めていました。
<有楽町線方面列車の利用率について>
有楽町線直通の唯一の優等という事で、準急の利用率はもう少し高いかと思っていましたが、各駅停車と似たような利用率に留まっています。この準急に乗って練馬で各駅停車に乗り換えれば、後続の通勤急行の2分後に池袋に到着出来るのですが、池袋先着でなければ利用されないという事なのでしょうね。他の優等の混雑が一部車両で厳しい事もあり、何となく勿体ない感じがしています。