【調査条件】
・平成19年5月8日(火)
・渋谷駅中央林間方で下り列車の発車時の混雑を80分定点観測
・運行状況は最大1分程度の遅延
【調査目的】
・No.80で19時台、No.82で20時台の調査をしたので、追加調査として22時台の下り列車の利用状況を見る。
【調査結果の要点】
・混雑傾向は19時台、20時台と似ているが、全体的に混雑率はやや下がっている。
・前列車間隔により混む列車、空く列車のバラツキがある。
・東武線からの直通の遅延傾向が見られる。
【考察】
基本的に19時、20時台と同じ傾向なので、気になる部分のみコメントします。
<急行より混む無待避各停について>
上記データを見て頂くと分かるとおり、この時間帯は急行よりも無待避各停のほうが一時間平均混雑率が高くなっています。これは22:21、22:50の2本の各停の混雑率が高く平均値が上がったためで、もともと本数が少なくなり直前の各停から9分ぶん分担するのにくわえて、東武線からの直通で到着が遅れ気味だったことから利用が集中したものと推測されます。
19時台の調査時のコメントで「急行が最混雑なので、東武線からの直通を急行にすると遅延の影響が出て良くないのでは?」とコメントしましたが、無待避各停についても同様の懸念は生じるという事をこの調査で感じました。よって列車種別は関係なしに、半蔵門線内の分担率を均一に出来るよう時間調整バッファを押上もしくは錦糸町あたりに持たせておく必要があるなと感じた次第です。