2013年8月18日

東急東横線:日曜午後の中目黒駅利用状況調査

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 お盆休み最終日の今日は、横浜の別宅に行くついでに東急東横線の中目黒で利用状況調査をしましたので、報告します。

 30分1サイクルですが、得られたデータから色々と思う所がありますのでコメントします。

 以下、コメントです!!

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図:東横線中目黒駅利用状況データ・グラフ(15時台)

 <全体の傾向>

 グラフで分かる通り、特急の利用率が高く、次いで急行および渋谷以遠発の各駅停車、渋谷始発の各駅停車となっています。

 編成中の利用としては10両基準で3~5両目がやや高く、これは渋谷駅の構造によるものかと思いますが、全体的に万遍なく利用されており、新宿三丁目・渋谷始発の後部車両を除けば適当な利用状況と言えます。

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 <副都心線直通の影響について>

 副都心線からの直通列車が全体的に利用率が高い事がデータから伺え、直通効果が出ている事が分かりますが、その利用も、副都心線内急行の特急、無待避の各駅停車が多いようで、東新宿で特急(急行)を待避する急行(各駅停車)は両列車と比べるとやや直通利用は少ないようです。

 とは言え渋谷から優等という事もあって集客があり(中目黒の日比谷線からの乗換えも有)、ある程度の利用になっている事から急行も機能していると言えましょう。

 特急との利用差がある事をどう捉えるかは難しいところですが、東横線はダイヤパターン上、優等前列車間隔が利用率に大きな影響を与え、下りは特急の利用が高く、逆に上りは急行の利用が高くなる傾向があるので、この状況は以前とさして変わらないと見る事ができるのかなと。

 渋谷始発の各駅停車も他列車よりは利用率が低いものの、以前の日比谷線からの直通からと比べると利用率が高く、妥当な利用状況に収まっているなぁと感じた次第です。

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 <菊名系統有無の影響について>

 渋谷~菊名間に30分おきに設定された各駅停車ですが、15分サイクルに単純挿入する形であるため、この列車の有無は前後列車の利用率に影響を与えるはずです。

 しかし、データを見る限り、確かにその機能は有しているものの、さして影響は無い感じではありますね。

 各駅停車の新宿三丁目、渋谷始発がサイクルを乱しているため、厳密な意味では単純挿入ではないこともあるのか、始発狙い利用が一定数あることを考えると、始発だけ見た場合の前列車間隔が20分あることが、スジが持つ機能以上の集客をしている感じかもしれません。

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 <全体の印象>

 おおむね緩急比率1:1という状況において、特急の利用率の高さが目立つため、どちらかというと優等の比率が高いほうが良いのでは?と感じるところもあります。

 しかし、特急の利用率の高さは前述の通りでスジ上によるもので、急行が各駅停車と似たような状況であることや、各駅停車であっても前列車間隔が開くと車両位置によっては特急と似た利用率になるあたりから、各駅停車の本数のほうが幾分多いくらいが妥当な印象を受けます。

 急行が10両であるならば、菊名系統が無い完全1:1パターンでも良いくらいかなぁと思う所ですが、ダイヤ改正後何度か利用状況を確認すると、菊名系統も以前の日比谷線直通系統と比べると利用率が高く、これなら各駅停車の単純増パターンもアリかなぁと思うところです。

 機会があれば上り方面も確認してみたいところです!!