コースター評価:071227倉敷チボリ公園編
2007年12月27日に乗車した、倉敷チボリ公園の「オーディンエクスプレス」と「チボリ鉄道」についてコメントをしておきます!!
<オーディンエクスプレス>
オーソドックスなコースターですが、倉敷チボリ公園がテーマ性の高いパークという事もあり、「北欧神話の神オーディンを思わせる洗練されたデザインで、建物の中をくぐり抜けたり岩山に突入したり、変化に富んだ爽快感あふれるコースターです。」なんて設定がされています。
とは言え、そうした設定をしたいが為のコース設計というよりは、敷地・レイアウト等からコースが決められる部分が多そうな、そんな印象です。
狭い敷地の中にコースが張り巡らされ、周囲にチボリな街並みを構成しているため、周囲からコース全体を見通す事ができず、よさげな写真は撮影出来ませんでした。
状況が分かりづらいですが、言葉の表現を含めてイメージをお伝えできればと思います・・・
写真-1:乗り場
西洋風の木造テイストな乗り場です。
コースターのレールを白色にしていたり、景観を意識した造りになっている事が伺えます。
写真-2:リフトアップ状況
乗り場から180度ループしてリフトアップです。高さは規模からすると、標準よりやや低い程度でしょうか。
最後部に達し、周囲に高い建物が無いためパーク外まで見渡せるのは仕方ない所ですが、落ち着いたロケーションという事もあり、それなりに景色は良いと言えましょう。
ファーストドロップという概念はなく、緩やかな下り勾配線形を持ちつつ270度くらい右旋回をします。
少しずつ加速していき、若干のキャメルバックを越え、その直後捻り有りの急カーブがあり若干の衝撃が有るのがちょっと残念な所かなぁ。
写真-3:建物に突入!!
その直後、建物に突入して左旋回をしながら進んでいきます。
かなり手前の段階から建物に突入するのが分かるため、突入そのものの驚きは無いかなぁと思いますが、キャメルバック後の急カーブの後という事で、それなりに楽しめるコンテンツ部分ではありますね。爽快感はまぁまぁといった所ですかね!!
写真-4:岩山に突入!!
建物に突入しつつ左270度旋回して、二つ目のキャメルバックを経て岩山に突入します。先ほどと似たような体感という事で、このコースターの特徴と言えるかもしれませんね。
リフトアップからここまでは8の字の線形と言えば分かりやすいでしょうか?
写真-5:岩山を抜けて2回目のリフトアップへ!!
岩山内は殆ど真っ暗で、180度という旋回距離があるため、風を感じられてなかなか楽しいです!!
また、岩山を抜けた所で急に上り勾配になっており、ちょっとした驚きが得られます。このコースターでは一番楽しめる部分かな?
残念ながら、この上り勾配の直後に2回目のリフトアップがあり、爽快感が一気に削がれてしまいます。
ここに巻き上げがあるのは、今まで進んできた8の字線形を避ける形でルートを引く必要があることや、その過程で乗り場の上を通過する必要があり、線路の位置を高くしないと組めないといった理由かと思いますが、ちょっと勿体ないですね・・・
写真-6:水平ループ
リフトアップ後は1回転半強の右旋回水平ループに突入します。
回転半径が短いため、旋回後半はそれなりのGがかかりますね。カント設定は適度で、乗り心地は良かったです!!
写真-7:2回目の岩山突入!!
旋回ループを抜けると、回りのレールの間を縫うようにアップダウンし、下り勾配で再び岩山に突入し、左180度旋回で岩山を抜けるとブレーキがかかり、フィニッシュとなります!!
全体的な感想としては、随所にコース線形と視覚的効果の組み合わせによる面白いコンテンツが鏤められているものの、「これ」と言えるような絶叫ポイントが無く、印象にあまり残らない普通のコースターと言う感じの印象を受けます。
乗り心地は比較的良好で、連続乗りも可能だと思いますから、絶叫系遊具がさほど無いこのパークには相応しいコースターだと言えるとは思うんですけどね。
評価も普通っぽくなってしまいました・・・
◆落下的スリル:★★☆☆☆(緩やか)
◆コース的スリル:★★★☆☆(適度)
◆爽快感:★★★☆☆(適度)
◆総合満足度:★★★☆☆(満足)
<チボリ鉄道>
続いては、超お子さま向けコースター「チボリ鉄道」です!!
正直コースターの分類では無いなあ~と想いつつ、まわりの親子連れに引け目を感じつつ一人乗りしました(苦笑)。
写真-8:乗り場全景
チボリ鉄道というミーミングから分かるとおり、SLと客車を模したライドなので、乗り場も西洋風な駅舎チックです!!
写真-9:鉄道っぽいです!!
恐らく飾りであろう信号機が設置されていたり、レールがコースタータイプであることを除けば、ミニSLという感じですね!!
写真-10:ゆっくりと進む!!
駅舎を出発し、そこそこの高さまでリフトアップしますが、これはあくまで歩行面との差を付けるため。リフトアップ後も微妙に傾斜が付いているレールをゆっくりと進んでいきます。
写真-11:多少早く走る部分
更に2回目のリフトアップがあり、それを抜けると多少加速がついてきます。
それに合わせて汽車が走るバックミュージックも速く走るような音声に変わっていくという凝りようで、その点はなかなかです!!
写真-12:水平ループ
多少速くなったといっても、やはりゆっくりで、水平ループで降り勾配になる箇所も、直前にブレーキをかけて加速がつかないようにするなど、徹底的に「のんびり」を追求していますね。
そういうものだと割り切れば、お子さまは楽しめるし、良いアトラクションと言えるのかもしれません。
一応コースターとしての評価をさせて頂きますと、こんな感じかな?
◆落下的スリル:★☆☆☆☆(マッタリ)
◆コース的スリル:★☆☆☆☆(マッタリ)
◆爽快感:★☆☆☆☆(イマイチ)
◆総合満足度:★★☆☆☆(やや満足)