2008年6月21日

有楽町・副都心線2008年6月14日改正ダイヤ分析 日中時

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 6月14日に開業した東京メトロ副都心線と、ダイヤ改正した有楽町線の日中時ダイヤについて分析したいと思います。

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図-1:有楽町・副都心線2008年6月14日改正ダイヤ 日中時下り

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図-2:有楽町・副都心線2008年6月14日改正ダイヤ 日中時上り

 副都心線は約15分サイクルに急行1本、各駅停車2本、有楽町線は30分サイクルに準急2本、各駅停車3本という基本パターンはあるものの、下りは有楽町線の準急が毎時3本であるため60分サイクルになっていたり、直通相手のダイヤや運用の制約を受けて極めて複雑なダイヤになっています。

 下りダイヤは比較的綺麗なパターンになっていますが、西武線直通の小竹向原での時間調整が多かったりして、「何を優先するか?」で組まれたダイヤであるなという印象です。

 ぱっと見て気になった部分と、そうなった理由をオイラなりに考えてみました。

◆有楽町線準急が上下で本数が違うのはなぜか?

 本当は準急を上下とも毎時4本にしたかったけれど、千川・要町の利便性を考慮し、下りは各駅停車の比率を高めたと推測しています。

 千川と要町は副都心線も使えますが、小竹向原方面は小竹向原がホーム乗り換えなので副都心線を使ってくださいと言えますが、池袋方面は副都心線と有楽町線のホームが離れているため、有楽町線自体の本数が必要であると判断したのではないでしょうか。

 個人的には西武線系統の準急は2駅通過にしかならず、上りは小竹向原の時間調整があるため、準急は毎時2本で良いように思うのですけどね。

 下りダイヤは毎時3本という事で、和光市発系統の運転間隔を30分間隔ではなく24、36分間隔にしていますが、東武線からの直通系統に設定できない(西武車両運用がある)ために30分等間隔に出来ない面もありそうですね。新木場行の各駅停車の間隔にバラつきがあったり、かなり調整に苦しんだ気配を感じます。西武線からの直通が千川で3分停車するのも、このあたりの影響でしょうかね?

◆副都心線のダイヤが微妙に15分サイクルではないのはなぜか?

 急行はほぼ15分等間隔になっていますが、各駅停車は一部運転間隔が10分以上空く場合がありますね。

 ダイヤを追っていくと分かりますが、上りダイヤでは和光市まで先着する必要があったり、下りダイヤでは西武線からの直通に影響を受けていたりして、調整のしようが無いことが分かります。

 それら多路線のダイヤが優先されるのは副都心線の利用率を考えれば仕方ないところでしょうか。

◆小竹向原の接続は考慮しているのか?

 ダイヤを見ると上下とも緩急接続しているパターンがありますが、狙って行っているというよりも、有楽町線と副都心線のダイヤを様々な制約を考慮して組んだ結果、たまたま接続するパターンになりました的な印象を受けます。

 それほど重要視している感じはしないかなぁ・・・ もちろん考慮はしているのでしょうけどねぇ。