2008年8月8日小田急線工事調査(2)
2008年8月8日に小田急線の複々線・3線化工事調査をしてきましたので、報告します。
その(2)として、下北沢~梅ヶ丘間、和泉多摩川~登戸間の状況です!!
世田谷代田駅は地下駅の函体構築を行うため、既設の軌道を工事桁で仮受けしなければなりませんが、その第一弾として下り線の切換が来年1月に実施される計画になっています。
この写真を見ると、2本先の電架柱が仮線を見越した幅になっていることが分かるでしょうか。下り線は手前に見える踏切を過ぎたあたりから緩やかに左側に切り換えられる訳です。
下り線が切換る際には仮のホームも設置され、それは線路に対して外側の位置(今と同じ位置関係)になるようです。橋上駅舎をその状態を見越した形状になっており、ホームの位置が容易に推測できます。
ちなみに手前の桁はシールド工事の関係で設けられたものですね。
下りホームが仮ホーム化されていますが、地上部分が大きく変化するのは上下線ともに工事桁区間に切り替えられる際ですから、今はまだ従来の姿を残していると言えます。
世田谷代田~梅ヶ丘間で地下区間から高架区間まで一気に上がっていくアプローチを複々線ぶん構築する必要があるため、既設上下線を工事桁で仮受けしつつ施工となります。
最初の段階なのか最後までずっとなのか分かりませんが、現在線の下り線側に2線分の工事桁が仮設されています。
下り線は前述の通り来年1月に切換が実施されますが、上り線の工事桁が下り線に隣接していることからすると、上り線もその後に下り線に寄せる切換が実施されるのでしょう。
上下線とも仮線に切り替えられた際には、現在線とは逆の線形になると思われますが、梅ヶ丘駅構内の分岐は現在のままでOKそうです。
続いて和泉多摩川の状況ですが、写真の通り複々線(3線)化のための桁の架設は既に完了しており、軌道敷設もほぼ完了している状況です。
あくまでこの切換口の切換対象は下り線なので、下り副本線が左側の線路に、下り本線が右側の線路に擦りつくだけです。分岐はおそらく設置されないでしょう。
上り線桁と同様のデザインで構築され、綺麗な複々線(多摩川を渡るまで)になりますね。橋フェチとしてはたまらんです(笑)。
少し先に副本線から本線への渡りがあるのが見えるでしょうか?
その位置が複々線から3線になる部分ですが、副本線側の軌道も登戸駅ホームギリギリまでは敷設しており、将来的に必要な部分という事で先行施工しているのかもしれません。