2009年1月20日

東京メトロ小竹向原駅で夕ラッシュ時調査をする!!

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 今日は池袋で所要があったので、その後小竹向原にて先日の調査より遅めの時間帯で有楽町線と副都心線の乗換状況、利用率を確認しました。

 見たかったのは

・副都心線の和光市方面列車が急行の場合と通勤急行の場合での利用率の差
・混雑する列車は何が原因で混むのか
・和光市方面、西武線方面の利用比率

 の3点です。

 19:45~20:45の60分間を調査対象とし、若干前後の状況も見ました。

 以下データとコメントです!!

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図:東京メトロ有楽町線・副都心線 小竹向原駅利用状況データ

 先日調査した17~18時台と比べると、混雑率にバラつきがあるなというのが率直な印象です。

 平均混雑率が大きく異なる訳ではないので、本数の設定そのものが拙いという事ではないのでしょうが、和光市方面の本数が17~18時台と比べて少なく、有楽町線と副都心線の接続関係の影響がモロに出てしまうというのが現地から得られた見解です。

 先日もコメントした通り、有楽町線、副都心線とも西武線方面の列車の到着時には和光市方面の乗換の降車が、和光市方面の列車の到着時には西部線方面の乗換の降車が一定数あり、小竹向原での乗り換えを許容している状況が伺えましたが、概ね5分間隔になっている今回の調査時間帯においては、さらにその率が高いようです。

 上のグラフで1,000pを越える列車は比較的混んでいる列車になりますが、いずれの列車も小竹向原で西武線方面の列車からの乗り換えを受ける列車になっています(一部えらく混んだ列車がありましたが、それについては後述)。

 有楽町線からの列車のほうがやや混雑pが高くなっていますが、副都心線からの列車は8両が多く混雑率で言えば殆ど同じといったところで、その観点ではバランスが良いと言えそうです。

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<副都心線の和光市方面列車が急行の場合と通勤急行の場合での利用率の差>

 通勤急行のほうが混んでいるんだろうなぁと思いつつ調査しましたが、結果は殆ど変わりありませんでした。通勤急行が森林公園行、急行が和光市行ですので、急行は単純に和光市利用(東武線に乗り換える人が多いでしょうが)だけで座席が埋まっており、他の各駅停車の利用率と比較しても決して利用率が低い訳ではないことが分かりました。

 ただ、今回の調査で通勤急行との利用率が同じであったことは、小竹向原の接続条件の差によるものであることを理解しておく必要はありそうです。

 19:57の通勤急行は、小竹向原で有楽町線系統の西武線方面列車の接続を受けません。直前の副都心線系統の各駅停車が受けて利用率が高くなっている後は続行で進んでいるようなものですが、利用率の均等化を図る上では、これはこれでOKでしょう。

 一方20:27の急行は、小竹向原で有楽町線系統の西武線方面列車の接続を受け、和光市以遠利用者を集客します。当然地下鉄成増までの利用者は乗れませんので、後続の各駅停車の混雑が高くなってしまうデメリットがあります。

 この後続の各駅停車の混雑は要改善点であり、急行は通勤急行にしたほうが良いのではないかと一瞬考えましたが、仮に急行を通勤急行にしただけだと、通勤急行自体の混雑がこの問題視する各駅停車の状況になるだけです。

 よって、急行は急行のままとして、直前20:22発の副都心線系統の各駅停車を20:24発として、30分前と同様に西武線方面列車の乗り換え客を受ける形にしたほうが良いのかなと感じました。

 急行は利用率が下がってしまうでしょうから、和光市行ではなく志木行なり川越市行なりにして、後続の各駅停車を和光市行にするとバランスがよくなりそうに感じます。

 今回の調査から、急行が設定されていること自体は問題ないと捉えましたが、接続関係を含めたスジの設定は配慮が必要であるということも強く感じました。

 その調整が難しいようであれば、無難なのは通勤急行かな?というのがオイラの現時点での見解です。

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<混雑する列車は何が原因で混むのか>

 これまでのコメントでお分かり頂けるかと思いますが、接続です、接続。

 今回調査した中では、飛びぬけて混んでいる列車が2本ありまして、20:31の有楽町線系統の各駅停車、20:47発の副都心線系統の各駅停車ですが、いずれも2本ぶんの乗り換え接続を受け、かつ和光市方面で見たとき前列車間隔が広いという条件です。

 20:31の列車は、20:24の西武線直通からの和光市方面利用客を20:27の急行が部分的にしか集客せず、更に急行からの乗り換えがあるため混んでいました。

 20:47の列車は、20:41、20:47の西武線直通の接続を受けるため混んでいます。いずれの列車も有楽町線系統で利用率が高く、この列車が8両編成であるため、上記列車よりも更にワンランク混んでいました。

 いずれも接続の見直しで回避できると思うので、おそらくダイヤ改正で修正が図られるのではないかと推測します。

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<和光市方面、西武線方面の利用比率>

 ◆19:45~20:15の30分間 13本(和光市方面9本、西武線方面4本)

  和光市方面:西武線方面=73:27

 ◆20:15~20:45の30分間 11本(和光市方面7本、西武線方面4本)

  和光市方面:西武線方面=70:30

 いずれも混雑p比率で算出しましたが、概ね7:3の利用率となっており、本数比率が2:1なのでやや和光市方面の利用率が高い状況ですが、まぁ妥当なところかと思います。

 西武線方面の8本が固定とも言え、17~18時台程度の本数があればベストなのでしょうが、和光市方面は数駅で下車する利用が多い訳ですしね。

 今回のコメントは以上です!!