2009年6月 1日

東急田園都市線2009年7月11日改正ダイヤを分析する!!

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 再び業務に追われる日々に突入するため、6月~7月のダイヤ改正シリーズの分析をしていきながらネタ埋めしたいと思います。

 まずは、気になる東急田園都市線の2009年7月11日改正ダイヤについて、時間帯別にコメントします。

<朝ラッシュ時について>

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図-1:朝ラッシュ時ダイヤ

 思ったより変化がありませんでした。気づいた点としては、

 1.中央林間~長津田付近の時刻を多数列車が1分繰り上げ
 2.鷺沼~溝の口間の急行の所要時間短縮(交互発着廃止に伴う措置)

 くらいかな。細かい部分では微調整はあると思いますが。

 1については、長津田の発着の処理の見直しでしょうか。青葉台までのスジが寝ており、以遠は鷺沼までほぼ旧ダイヤの時刻になっていました。

 2については、大井町線延伸前の6月6日改正ダイヤからの変更ですが、従来は交互発着が行われていたため、前列車の1分後発車(時刻表上)が結構ありましたが、新ダイヤでは当然というか無くなりました。

 二子玉川~渋谷間は殆ど変化が無かったため、溝の口前後のスジの見直しで対応した感じの修正になっています。

 ここで、溝の口での交互発着が無くなる事について、ちょっと昔のデータを提示しつつ、若干思うところ書いてみます。

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図-2:過去データ(溝の口駅朝ラッシュ時混雑調査)

 田園都市線の最混雑区間は言うまでもなく池尻大橋~渋谷間で、それに比べれば二子玉川や溝の口は混雑率は低くなっています。

 にもかかわらず列車遅延に関しては溝の口や二子玉川が要注意ポイントとして挙げられます。

 それは何故かと言えば、渋谷は到着時の混雑が厳しく、発車時はそれよりは空いている言わばピーク越えであるのに対して、溝の口と二子玉川は発車時が厳しい訳ですから、当然といえば当然であります。

 特に溝の口が厳しいのは、二子玉川と異なり大井町線乗換利用者が先頭側車両に集中している状況があります。

 優等列車の混雑が厳しいため、比較的空いている各駅停車の大井町線乗換が楽な先頭側車両に乗っている人も居るなんて話を聞いたことがありますが、上記溝の口着状況を見ると強ち間違っていないかもしれないと思ったりする訳で、要するに最ピーク時間帯は全部の列車が遅延リスクを抱えていると言って良いのかなと思います。

 他の車両がどれだけ空いていようと一部車両のドアが閉まらなければ遅延する訳ですから・・・

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 言い換えれば、その遅延リスクが解消されれば、少なくとも二子玉川と同等の状況になる筈です。

 溝の口出発時の混雑は大井町線のほうが田園都市線よりも低いでしょうから、大井町方面利用者は確実に大井町線利用にシフトすると思います。そうなれば、田園都市線の出発時の混雑状況は二子玉川出発時よりも緩和されると思われます。

 だから何とかなるんじゃないかなぁというのがオイラの予想です。

<日中時について>

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図-3:日中時ダイヤ(下り)

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図-4:日中時ダイヤ(上り)

 朝ラッシュ時同様、パターンの変化が無いため、特段変化がありませんでした。

 しかし、大井町線の溝の口延伸に伴う接続関係の微調整は上下ともあるようで、下りで見れば急行スジが1分以内の繰り下げ(長津田~中央林間のスジを立てて全体所要時間は変化なし)があったり、上りで見れば大井町線緑各駅停車に溝の口で接続する各駅停車のスジを鷺沼~溝の口間で1分繰り上げています。

 大井町線関連でもう少し変化があるかな?と思っていましたが、物足りないくらい変化なしです!!

 <夕ラッシュ時について>

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図-5:夕ラッシュ時ダイヤ

 渋谷発18時台で見ると、約10分サイクルに急行1本、各駅停車2本のパターンだったのが、一部時間帯が9分サイクルに短縮され、1時間あたりで見ると1本増発という形になっています。

 多少のサイクル短縮ではあるものの、急行スジは若干寝てしまっています。サイクル短縮分の増加でもないため、運転サイクルの異なる大井町線との接続等色々な要素を含んでいそうです。

 運転サイクルの短縮が必ずしも連続した時間帯では無いことから、混雑率を考慮した印象も受けますが、実際どうなのかは現地で見てみたい感じです。

 以上です!!