東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近連立工事分析(5) 谷塚方STEP考察編
その(1)現地調査編、その(2)パンフ熟読編で概ね工事のイメージが浮かんできたので、駅部、西新井方、谷塚方の3ブロックの施工手順を図に示してみます。
昨日に続き、その(5)として谷塚方です。
谷塚方は電留線(引上線という表記があるので、以降引上線とします)と上下線の高架橋の高さから、切換口付近の状況かと思います。
この付近だと切換ステップが説明し辛いので、ちょっと図を細工してもう少し駅寄りの区間を示して見ます。
西新井方と同様に現状と切換後の位置関係を示してみると、高架引上線は、現行3線ある地上引上げ線のちょうど真ん中のスペースに設けられるようです。
つまり、引上線も切替えないと高架橋の構築が出来ないという事であり、引上線スペースを活用した切換というオイラの予想の裏づけになるかなぁと思ったり(笑)。まぁこじつけですが・・・
まず最初に引上線のうち最も下り線側の1線を切換用スペースとして一旦使用停止し、緩行下り線に転用します。
引上線の谷塚方に仮アプローチを設けて下り緩行線に繋げれば、竹ノ塚駅の谷塚方のシーサスの渡りを使わず、そのまま谷塚方に進んでいけますね。
駅部において下り急行線を入換線部分に切り換える予想をしているので、それに合わせてという訳ではありませんが、下り急行線を旧下り緩行線部分に切り換えます。
これで完全に1線分の余裕が出来ますので、下り高架橋が構築できると思います。
下り急行線の高架橋を構築します。
切換口付近から少しずつ離れていく線形だと思われ、図の断面部分ではやや離れた感じにしています。
なお、ここまではあくまで厳し目の読みであって、もう少し軽微な切換で施工ができるかもしれませんが、前述の線形確保の観点、また作業ヤード確保の観点において、この程度の手間はかかるんじゃないかなぁと思っています。
下り急行線が高架化された段階で、旧下り緩行線部分のスペースが出来上がるので、仮下り緩行線と仮ホームの構築を開始します。
仮下り緩行線は地上線ですが、位置的には高架化された下り急行線に隣接した位置となり、更に高架時に狭隘な箇所で切換をすることから、線形とアプローチ部分は先を見据えた感じになりそうです。
下り緩行線を切り換え、仮ホームの使用開始です。
引上線への配線は取り急ぎ必要な線だけ書きましたが、このあと順次引上線を切り換えていくため、それを見越して分岐が先行設置されるなんて事があるかもしれません。
引上線2線(おそらく1線ずつ)、上り緩行線を切り換えていきます。
ポイントは引上線2線が高架橋の構築に支障しない位置であることですが、3線あったスペースに2線構築すれば、何とか大丈夫かと思います。
配線略図では上り緩行線の一部範囲で引上線側に線路を寄せていますが、それだと高架橋柱の施工が出来ないかもしれません。
切換口付近に若干ながら上り急行線脇にスペースがあるので、そこを駆使しつつ、上り緩行線は駅部手前で一気に線路を曲げる形で仮線化するかも・・・です。
続いて上り急行線を仮線化します。
こちらも図では引上線より谷塚方から切り換える図になっていますが、場合によっては切換口付近から曲げるかもしれません。
続いて高架橋を構築します。
手順-8:上り急行線を高架切換、上下緩行線・引上線高架橋構築
上り急行線を高架化し、駅部の通路等切換が完了後、緩行線関係の高架橋を構築します。
略図では高架橋上の配線表記を省略していますが、引上線部分は営業線上に高架橋を構築する訳で、結構大変そうです。
緩行線高架橋構築が完了したら、下り緩行線を残して一気に高架に切り換えます。
西新井方、谷塚方切換口付近を除き、高架橋の構築は出来ていますので、下り線の切換までのタイムラグはあまり無いと見て良いと思います。
最後に下り緩行線を切り換えて工事完了です!!
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以上、5日間にかけて個人的な分析に基づく工事の予想を立ててみました。
正直分からない部分もありますが、こうして住民説明会が行われたという事は施工計画の大枠は定まっているものと推測します。
そうした計画に基づいた図になっているんじゃないかなという「土木屋の勘」のみでここまで言い切っていいかどうか分かりませんが、まぁ所詮遊びという事で・・・
書いた事には責任を持って、今後も現地をチェックしつつ、逐次予想は見直していきたいと思います!!