2010年2月 9日

2010年2月8日東京メトロ副都心線渋谷駅夕ラッシュ時混雑調査

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 2010年2月8日に東京メトロ副都心線渋谷駅夕ラッシュ時の混雑状況を1時間調査してきましたので、報告します。

 調査に至った経緯は3月のダイヤ改正があるため、改正前の状況を少しでも抑えておきたいという思いからであります。

 最も本数の多い時間帯60分間を選んでも始発駅時点では立ち客少々という状況ではありましたが、その中から混雑傾向を見出してみたいと思います。

 以下、調査データです!!

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図:東京メトロ副都心線夕ラッシュ時混雑(利用状況)データ

 利用状況で差があると思われる各駅停車の東新宿待避有無を考慮して別集計にしてみると、最混雑は通勤急行で、次が急行、やや落ちて無待避各駅停車、かなり落ちて東新宿待避各駅停車という分かりやすいグラフになりました。

 通勤急行が最混雑と言っても、立ち客がやや多いか少ないかの違いレベルであって、始発駅ならではの着席狙いが色濃く出た混雑傾向かな?と思います。

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 <通勤急行が最も混んでいる理由>

 ホームで見ていて興味深かったのは、ホームに飯能行の急行が居る時のホーム上の次列並びの動きです。

 上記データで分かるとおり、各列車は概ね着席状態で出発しています。すなわち座れなければ次の列車を待つ訳ですが、急行飯能行が停車しているタイミングというのは西武線系統が連続する時間帯なので、和光市方面利用の人は和光市方面の先着列車を狙うことになります。

 ところが18:25頃の状況では、18:30発が久しぶりの和光市方面列車という事もあり、既に座席が埋まってしまっています。

 そうなると次の列車を狙うことになりますが、18:35発は後続の通勤急行に追い越されてしまうので、通勤急行が最も早く到着することになります。

 このロジックのため、18:25頃の段階で18:39発の通勤急行狙いが既にホームに居て、通勤急行到着時は結構な人がホームに溜まっており、到着と同時に座席が埋まっていました。

 座れなくても速いから優等を使うという流れもあるので、通勤急行が最も混むというのはこうした背景があるものと思います。

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 <西武線方面と和光市方面の利用状況>

 以上のような傾向があるものの、西武線方面が空いているという訳でもありません。

 本数がそもそも少ない事もありますが、急行は通勤急行に迫る利用率ですし、各駅停車も直前にパターン外増発列車が設定されている18:50の列車は空いていますが、東新宿待避という条件もあるため、これをして利用が少ないと見ることは出来ないのかな?と思います。

 西武線が連続しているというパターン上のバランスの悪さは確かにありますが、その結果の利用状況のバランスが決して悪くないことを考えれば、ある程度許容出来る部分はあります。

 とは言え極力連続しないようなパターンになることは望みたいかな?というのが率直な感想です。

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 <存在が大きい小竹向原~地下鉄成増間の利用>

 西武線と東武線に直通している路線背景からして、これらへの利用が多いように錯覚してしまいますが、現地で利用状況を調べれば調べるほど、地下鉄線内区間の利用の多さが感じられてきます。

 小竹向原まで座れるのであれば座ろうとする人が一定数居るだろうことが色々と見えてくるんですよね。

 飯能行急行に座っている人が全員西武線方面まで乗るかというと、そうでは無いと思います。小竹向原での乗降を以前見たことがありますが、小竹向原で下車する人が少なからず居ました。

 西武線方面が連続してしまっているので、ならば速い急行で行ける所まで行こうという感じかと思いますが、こんな感じでどの列車に対しても、小竹向原~地下鉄成増間の利用が多く含まれていることを感じる訳です。

 よって、通勤急行が最も利用に即した列車なのかな?と思う部分もありますが、西武線方面の急行でも狙い利用の多い通勤急行に近い利用率になっていることから、決して急行ではダメという事はないなと感じる訳です。

 接続と分かりやすいダイヤパターンの確立で、十分に急行、通勤急行は系統によらず利用がされていくものと見ています。

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 今日のところは以上で!!

 明日は午前中時間があるので、ずっと見たかった和光市駅の朝ラッシュ時状況を見てきたいと思います。

 夜勤続きも悪いことではないね(苦笑)♪