コースター評価:FUJIYAMA(1)(富士急ハイランド)
7月4日に富士急ハイランドで乗車したFUJIYAMAについてコメントしたいと思います!!
1996年に登場し、長年「KING OF COASTERS」の称号を欲しいままに君臨し続けた存在感は今もってなお色褪せていません!!
その素晴らしさを今更ではありますが、オイラなりに評価してみます。
スペックについては、最高速度130km/h、最後部高さ79m、最大落差70m、ファーストドロップ傾斜65度、全長2,045m、所要時間3分36秒となっています。
現在では幾つかの項目で他の後発コースターに抜かれていますが、それでもなお「KING OF COASTERS」としてコースター好きから愛されているのは、これらスペックを生み出すコースレイアウトが如何に素晴らしいかという事なんじゃないかなと考えています。
以下、その素晴らしいコースの紹介です♪
写真-1:乗り場出発状況
FUJIYAMAの乗り場はレールを挟んで右側が乗車ホーム、左側が降車ホームになっています。
降車ホーム側にロッカーがあり、乗車する際には車両を越えて持ち物をロッカーに預けます。
その後車両に乗り込みますが、いわゆる恐い系コースターなのに、ハーネスが手前にあるバーを下げるだけであることに驚きます。
バーの上に握るグリップ部分があり、掴まる部分が体に近くてビビリます・・・
一般的なコースターだと前方にグリップがありますので、肘を伸ばさないためか、何とな~く踏ん張りがきかないような気がしますが、それがまた良いじゃないですか♪
興奮しますよね(笑)!!
また、写真-1で見て分かる通り、後部頭の上から下ろすハーネスが無いため、体を支えるのは腰より下部分のみで、後ろの車両に乗っていても前景が見やすくなっています。
この車両構造がFUJIYAMのコースを満喫する上で大きな要素になっていることは間違いないでしょう!!
写真-2:リフトアップ状況
リフトアップ巻上げは一般的な構造で、カンカンカチャカチャ音を立てながら登っていきます。
速さは普通なのですが、79mの高さですから時間は一般的なコースターよりもかかるわけで、1分くらい登っている感じ(正確には測っていませんが)です。
とは言え、高さ10mごとに掲示してある現在高さのプレートの数字が増えていくことを恐怖をおぼえつつ、富士山他雄大な景色を見ていると、あっという間です。
実に絶妙な時間ですね!!
最頂部に達すると、やや下り勾配の区間を進み、緩やかに加速をつけつつやや右に曲がってファーストドロップとなります。
この加速をつけている途中、右側に79mのプレートがあるのはご愛嬌。
一番高いところじゃないじゃんって、心で突っ込みを入れています(笑)。
写真-3:ファーストドロップ状況1
ドロップ線形は素直な曲線で、最勾配65度になるまでは若干の距離があります。
そのため、強引に落とされるという感じはまったくなく、かといって浮く感じもない極めて王道なドロップと言えましょうか。
写真-4:ファーストドロップ状況2
速度が速くなって「やべぇ普通のコースターじゃないな」と気づいた頃に最勾配に達する感じが何とも刺激的です。
そして、ドロップの感覚が掴めてから更に速度が上がっていきます。
最勾配部分から地上付近に至る線形は最初やや厳しく、地上付近で緩やかになっており、体感速度が半端無い感じですかね。
これが落差70mの凄さなんです!!
たまらんのう・・・
写真-5:ファーストドロップ後の上り勾配状況
ファーストドロップ後は直線線形を登っていきます。
これだけの高さを登っても速度が落ちたような感じがしないところが凄いところですね!!
周囲の景色もファストドロップ前とは違った見え方になるから不思議です。
写真-6:セカンドドロップ状況
左180度旋回をしながら少しずつ加速が付いていき、ファーストドロップよりも加速が付いた状態でセカンドドロップとなります。
セカンドドロップはファーストドロップよりも直線的な線形になっており、当然規模は落ちますが、それでも他の一般的なコースターのファーストドロップ以上でして、充分恐いです!!
写真-7:セカンドドロップ後の上り勾配状況
セカンドドロップからサードドロップは連続配列になっており、直線的なキャメルバック区間になります。
このあたりから通常のコースターに乗っている感覚になり、面白さが増してくる感じです。
この後が凄いという事はこの時はまだ分からず・・・ですね。
写真-8:サードドロップ状況
サードドロップはセカンドドロップ同様の直線的な線形になっており、ドロップというよりは激走する感じかもしれません。
多少の浮きがあってからのドロップは爽快ですね!!
写真-9:ブーメランターン状況
サードドロップ後の上り勾配から、そのまま右旋回のブーメランターンに突入します!!
このターンが意図的なのか分かりませんが、妙に線形が荒っぽくなっており(乗り心地が悪いという事ではなく)、3回くらい、カクッ、カクッとする感じです。
面白い挙動ですが、楽しめるとはとても言えずヘビーという言葉が合いそう。
長くなったので、怒涛の後半部分(2)へ続きます!!