つくばエクスプレス2010年10月1日改正ダイヤを分析する!!
毎年この時期にダイヤ改正しているよなぁ~と何気なくTXの公式サイトを見たら、何とびっくり改正のプレスがUPされていましたので、コメントしておきます。
改正要旨は以下の3点です。
1.6時台に守谷~秋葉原間運転の区間快速を増発(上り1本)
2.日中に毎時1本設定されている秋葉原~八潮間運転の普通を守谷まで延長(上下各7本)
3.朝夕夜間帯の守谷~つくば間停車列車の増発
一昨年の車両増備に伴う大幅改正、昨年の夕ラッシュ時改正に続き、今年の改正は各時間帯のチューンナップといった内容です。
基本パターンは変わっておらず、時間帯ごとにケアーしたい箇所の修正を図ったという印象で、日中時の八潮系統の延伸は、利用率云々ではなく利便性の向上であると思われ、中間区間に対して力を入れてきた感じです。
時刻表もUPされていますので、上記それぞれの項目について新旧ダイヤを見てみましょう!!
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1.6時台に守谷~秋葉原間運転の区間快速を増発(上り1本)
新設された列車は6:00守谷発-6:35秋葉原着です。
旧ダイヤでは、守谷基準で5:49から6:08まで19分優等列車が無く、この前後に概ね10分おきに優等が設定されていることから、プレスに記載されている通り利便性向上の観点で増発設定されたという事でしょうね。
この増発に伴い、折り返しで下り普通が秋葉原~守谷間で増発されています。
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2.日中に毎時1本設定されている秋葉原~八潮間運転の普通を守谷まで延長(上下各7本)
2年前のダイヤ改正で日中時間帯の普通が毎時4本から毎時6本に増発されましたが、輸送力調整の観点か、増発された2本のうち1本は八潮折り返しとして設定されました。
守谷まで運転するに越したことはないですが、利用状況からして守谷まで6本の普通を走らせるのは過剰という印象もあり、当面は八潮折り返しが維持されるんだろうなぁと思っていたら、随分早い段階で最終系?とも言える守谷までの毎時6本化がされました。
利用は増えているのでしょうが、八潮行が駄目という状況では無いと思いますので、これも利便性向上の観点が強いのかと思います。
これで日中時間帯は完全な30分サイクルになり、分かりやすくなりましたね!!
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3.朝夕夜間帯の守谷~つくば間停車列車の増発
<朝ラッシュ時>
朝ラッシュ時は下りの守谷行区間快速(秋葉原8:15発)をつくばまで延長しています。
守谷~つくば間の各駅停車という観点で旧ダイヤを見ると、8:08発区間快速から8:34区間快速まで26分開いており、前後の運転間隔と比較して最も開いています。
8:15発の延長運転はこの改善であることが分かります。
この増発により同時間帯の最大運転間隔は23分が最大になります(快速は除く)。
<夕ラッシュ時>
夕ラッシュ時は下り守谷行普通(秋葉原17:22発)をつくばまで延長しています。
朝ラッシュ時同様守谷~つくば間の各駅停車という観点で旧ダイヤを見ると、17:17発区間快速から17:40発区間快速まで23分開いています。
ちょうど日中時ダイヤから夕ラッシュ時ダイヤに変わるタイミングで、パターン上仕方ない部分もあるため、運転間隔が開いてしまっている部分に普通を挿入したという事ですね。
この延長運転された普通は流山おおたかの森で快速と緩急接続する列車なので、快速からみらい平~研究学園間各駅に行けるようになり、利便性が高まっています。
この返しで上り区間快速1本の発駅を守谷からつくばに変更しています。
<夜間帯>
夜間帯は下り普通守谷行2本(秋葉原発21:55、22:51発)をつくばまで延長しています。
夜間帯は快速と区間快速があわせて等間隔に設定しているため、快速を挟む場合に区間快速の運転間隔が21:48発から22:15発まで27分、22:45発から23:15発まで30分と開いています。
ここに上記普通を挿入することにより、運転間隔を14~15分程度に短縮しています。
この延長運転された普通は流山おおたかの森で快速と緩急接続する列車なので、快速からみらい平~研究学園間各駅に行けるようになり、利便性が高まっています。
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以上のとおり、途中区間の利便性向上が主であることが分かります。
特に守谷~つくば間の運転間隔が開いている箇所のケアーはしっかりと行われています。
一般的な対応だと、快速を区間快速化するとか、快速をラッシュ時に限り守谷~つくば間を各駅に停車させるといった方法もありそうですが、それは行わず増発で対応したところは、TXの拘りなのかもしれませんね。
今後も主要駅輸送よりは中間駅利用のほうが増えそうな感じがしますが、その際にどういったダイヤにしていくのか注目していきたいところです!!