2010年12月15日

京王線の昔のダイヤを作成してみる(3)

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 一昨日、昨日に引き続きの京王線の昔のダイヤ振り返りです!!

 その(3)の本日は、2001年以降いわゆる準特急時代のダイヤについてです。

 調布付近の工事のための徐行や新型ATC導入に伴う修正はあったものの、基本的なパターンは2001年から変わっていません。

 橋本特急導入ダイヤが1992年で準特急導入ダイヤが2001年ですから、そろそろ何か動きがあっても・・・とは思いますが、調布の工事の関係もあるので、完成時が一つの転換点じゃないかなと思っています。

 という事で、準特急導入ダイヤについて見てみましょう!!

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図:京王線2001年3月27日改正ダイヤ(準特急新設)

 橋本特急を廃止して準特急を新設した形となったため、速達優等の置き換えという印象が大きいですが、過去のダイヤの変遷を見る限り、各方面の輸送構造の変化は少なからず発生しており、それぞれ是正を図ろうとした結果、こうなったという印象も受けます。

 調布における急急接続を軸とした輸送体系は京王線の輸送構造上理にかなっている部分も多く、起点方の擬似10分サイクル化により20分サイクル構成上サイクル中3本必要だった各駅停車の本数を整理をすることが出来ました(快速停車駅増のケアーあってこそかも)。

 ダイヤパターンとしては中々良いものであると思っていますが、あえて言うならば、施設制約もあるのですが、準特急上りの高尾線区間で時間調整が発生していることと、相模原線内の各駅停車の運転間隔にバラつきがあることが気になるでしょうか。

 このうち高尾線の準特急スジの扱いについては、土休日ダイヤでは高尾線内の各駅停車化により、徐行分を停車に割り当てる対応をとるなど、施策上の狙いもありますが、効率化を含めてやりようがあることがその後のダイヤ改定の動きで読み取れます。

 一方、相模原線内の各駅停車スジについては、区間列車スジの制約があることから列車構成を変えない限りは調整が困難です。

 このパターンを維持しつつも、調布折り返し列車を何らかの形で新宿方面に設定できれば、急行スジと置き換えることも可能なのかな?と思ったり(これが困難なのですが・・・)。

 このあたりをダイヤ想定のポイントとにらみつつ、調布駅地下化完成後のダイヤを考えてみたいと思います。

 しばしお時間ください♪♪