2011年3月13日

西武新宿線2011年3月5日改正ダイヤ分析 日中時

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 西武新宿線2011年3月5日改正ダイヤを分析します。

 昨日に引き続き、日中時です。

 日中時の主な変更点は、快速急行が新所沢~本川越間各駅停車(入曽、新狭山、南大塚停車化)になったことです。

 この変更に伴い、国分寺線直通スジが30分ずれ、その他列車も調整がなされていますが、基本的なダイヤパターンの変更は無いといえるのではないかと思います。

 以下、変更点についてのコメントです!!

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図-1:西武新宿線2011年3月5日改正ダイヤ 下り

 ◆下りダイヤ

 <快速急行の新所沢~本川越間各駅停車化について>

 快速急行が新所沢以遠各駅になったため、快速急行と新所沢で緩急接続していた国分寺線直通を30分シフトさせ、快速急行が旧ダイヤの国分寺線スジをなぞる形になりました。

 30分ずれた国分寺線直通と快速急行、急行、準急で新所沢~本川越間が完全10分間隔になったのは分かりやすさという観点では良い設定です。

 <各駅停車スジの見直しについて>

 上記の変更に伴い、西武新宿発の各駅停車は新所沢までの運転となり、旧ダイヤにおいて東村山で特急、快速急行を待避(緩急接続)していたスジは、新所沢まで先着が可能になったことから、小平で拝島快速の接続を受けてすぐに出発するようになりました。

 拝島快速から新所沢までの利用が便利になった一方、小平~東村山間で30分に1回15分間隔が開くことになってしまいました。

 後続の急行の時間調整を小平ではなく東村山にすれば多少良くなりそうですが、この時間調整が拝島線の上りとの平面交差回避であることから、調整は難しそうです。

 各駅停車が時間調整しても利用客の大半は拝島快速からの乗り換えでしょうし、新所沢までの先着という利便性を考えれば、これはこれで良いのかなと思う次第です。

 <準急の鷺ノ宮における完全緩急接続化について>

 その他の変更点としては、準急が2本とも鷺ノ宮で各駅停車と緩急接続するようになったことが挙げられます。

 旧ダイヤでは半数が沼袋で各駅停車を通過追い越しし、鷺ノ宮では片接続の形になっていましたが、前述の快速急行絡みの変更で各駅停車が拝島快速と小平で接続する変更をとったので、その効果として準急の鷺ノ宮緩急接続が可能になったという事であります。

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図-2:西武新宿線2011年3月5日改正ダイヤ 上り

 ◆上りダイヤ

 <快速急行の新所沢~本川越間各駅停車化について>

 下りは西武新宿~新所沢間のスジは旧ダイヤと同様で、新所沢~本川越間のスジを寝かせる形でしたが、上りは新所沢~西武新宿間のスジを全体的に2分前倒しにし、その上で本川越~新所沢間を各駅停車化しています。

 この変更により旧ダイヤでは微妙に異なっていた西武新宿口が30分サイクル化されました。

 <各駅停車スジの見直しについて>

 下りと同様に新所沢発となった各駅停車は東村山における特急、快速急行の待避が不要になったため、新所沢~小平間で無待避になりました。

 その結果、小平における拝島快速との接続が幾分タイトになり、その対応として拝島快速のスジを1分遅らせる措置をとっています。

 この変更により、上石神井発の各駅停車が井荻で特急、快速急行を待避せず、上石神井で特急、快速急行の直後に出発して沼袋まで拝島快速を待避することが可能になりました。

 待避駅配列の関係で下りダイヤより苦しい設定を強いられる上りダイヤですが、旧ダイヤよりも西武新宿口の各駅停車の間隔は若干良くなっています。

 以上です!!