2011年3月 6日

メトロ有楽町・副都心線2011年3月5日改正ダイヤ分析 日中時

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 東京メトロ有楽町・副都心線の2011年3月5日改正ダイヤを分析したいと思います。

 昨日に引き続き、日中時です!!

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図-1:東京メトロ有楽町・副都心線 日中時ダイヤ(新木場・渋谷方面)

 まずは、新木場・渋谷方面についてです。

 <和光市~小竹向原間>

 旧ダイヤでは急行は概ね30分間隔になっていたものの、1時間サイクルの東武線直通の兼ね合いから、有楽町線・副都心線の発車順序、発車時刻がずれて分かりにくいパターンでした。

 しかし、新ダイヤでは東武線からの直通スジのパターンずれを和光市の停車時間で解消することで、概ね30分サイクルの分かりやすいパターンになりました。

 副都心線系統の各駅停車が2分続行で走るパターンが1時間に2回出来てしまいますが、そのうち1回は和光市のホームを後続の直通に開けるための措置なので仕方ない面はありそうです。

 もう一方は可能な限りスジをずらすのが良いのか、30分サイクルの分かりやすいダイヤが良いのかは判断が難しいところです。

 オイラ個人としては、こういっちゃ何ですが混雑が厳しくない区間という事もあり、続行運転の前後間隔もそれなりで収まっているので分かりやすいダイヤのほうが良いのかなと思います。

 <小竹向原~新木場間>

 和光市~小竹向原間の有楽町線スジの見直しが行われた結果、旧ダイヤで発生していた小竹向原~池袋間の一部8分間隔、池袋~新木場間の一部7分間隔が解消され、小竹向原~池袋間は最大7分、池袋~新木場間は6分等間隔になりました。

 朝ラッシュ時の一部時間帯と同様に所要時間の見直しが行われ、池袋~新木場間でプラス1分になっていますが、実態精査であると思われ、全体的には改善されたと判断して良いと思います。

 <小竹向原~渋谷間>

 基本的なパターンは変わっていませんが、東武線直通系統の急行が地下鉄線内30分等間隔になったことと、西武線直通系統の急行のスジをやや寝かせたことで、渋谷口で完全15分間隔になったのは、ちょっとした改善です。

 西武線直通系統の急行は元々小竹向原でも時間調整しているので、スジが寝るのは改悪という捉え方も出来ますが、上記調整で各駅停車スジの小竹向原での接続も改善されている部分があり、全体で見れば良くなったように思います。

 西武線からの各駅停車スジがどうにも動かせず、各駅停車間隔が30分に1回小竹向原~東新宿間で11分開いてしまう部分はどうにも調整が出来ないですね・・・

 細かい調整として、無待避各駅停車の半数が東新宿で間隔調整で時間調整をしていたのを止め、新宿三丁目にシフトさせたのもちょっとした改善ですね。

 以上、全体的には改善がされたという印象を受けた内容でした!!

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図-2:東京メトロ有楽町・副都心線 日中時ダイヤ(和光市・西武線方面)

 続いて、和光市・西武線方面についてです。

 <小竹向原~和光市間>

 急行スジが29、31分間隔に設定され、その間に各駅停車が「有・副・副・有・有・副」という配列で並ぶパターンは新ダイヤでも同じです。

 ただ、有楽町線の新木場~小竹向原間のスジをずらしたこともあり、小竹向原の接続、小竹向原からの運転間隔は多少変更されています。

 東武東上線のダイヤに合わせるため、東武線直通列車が和光市で時間調整するケースが多く、後続列車は小竹向原で時間調整をせざるを得ないパターンが新ダイヤ、旧ダイヤそれぞれ別の列車で生じており、そのあたりは一長一短といったところ。

 ひとつ大きな変化として、西武線直通の準急が小竹向原で和光市方面の各駅停車にジャスト接続するようになりました。

 これは有楽町線内スジ変更により可能になったのですが、その分小竹向原での時間調整が増えてしまっており、その面ではマイナスということになります。

 しかし、利用者の数で見れば和光市方面利用のほうが多いわけで、個人的には新ダイヤのほうが望ましいと考えています。

 <新木場~小竹向原間>

 有楽町線区間ですが、新ダイヤは旧ダイヤと比較して新木場発基準で4分スジが早まっており、新木場~池袋間で所要時間が1分延びた形になっています。

 つまり池袋着時点で3分スジが早まっていることになりますが、副都心線のスジは殆ど変わっていないため、有楽町線のスジを池袋もしくは小竹向原で調整する形になっています。

 よって、全体的に時間調整が増えた印象ですが、旧ダイヤは小竹向原での接続がタイトな部分があり、西武線直通スジが小竹向原からはほぼ従来スジであることを考えると、ダイヤの余裕を見たという事になろうかと思います。

 <渋谷~小竹向原間>

 副都心線区間ですが、ほぼ旧ダイヤと同様で1分程度前後する時間調整があるようです。

 有楽町線と同様に小竹向原での接続に余裕を持たせるため、池袋の時間調整をなくしたりといったことをやっていたり、逆に小竹向原の在線の関係で池袋で調整したりといったことをやっていますね。

 直通相手のダイヤを乱さないための見直しというニュアンスが大きいかと思います!!

 以上です。