京急線2011年9月23日変更ダイヤを分析する!!
京急線が9月23日にダイヤ変更しました。
主たる変更内容としては、日中時間帯の普通南太田通過待ち合わせ解消というのが公式サイトに記載された内容ですが、実際にスジを引いてみると結構いろいろなところで時刻の修正をしているようです。
という事で、取り急ぎ日中時ダイヤ上下を作成してみました。
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ダイヤ作成の過程で感じたことは、普通が減便されていることもあり、タイミング的に節電ダイヤを踏まえた修正という印象を受けてしまいますが、スジ変更箇所を見てみると、従来ダイヤでスジ的に厳しい部分を是正した印象のほうが強くなってきました。
節電ダイヤが実施されていなかったら、このダイヤ変更が行われていなかったかもしれませんが、今後の情勢も分かりませんし、京急蒲田の下り線高架化までは現行ダイヤの施設的制約も無くならないこともあって、京急蒲田完成まで乗り切れるダイヤを構築した印象かなぁ。
京急線内のみの変更であるため、前述の京急蒲田暫定状態による空港線関連の制約、久里浜線内単線行き違いの関係で決まる快特スジなどを踏まえ、是正したい事項を解消した結果、多少なりとも既存ダイヤより悪くなる面が出てしまうのは仕方のないところでしょうか。
ここで、変更点を挙げておきます。
・京急川崎~金沢文庫間の普通を削減(9本→6本)
・下りエアポート急行のスジを変更し、上大岡での快特待避を取止め。
・普通の南太田における待避取止め。
・上りエアポート急行(横浜系統)の京急川崎~京急蒲田間スジ見直しによる空港線内制約緩和。
・上り快特、エアポート急行(品川系統)のスジ見直しによる普通の鮫洲待避時間短縮
このとおり、空港線内スジのタイトな部分の修正がいくつかあるのが分かります。
普通を毎時6本として現行のダイヤ構成において極力等間隔に走らせようとした結果、こういうパターンになったといった感じです。
以下、上下別にコメントします!!
快特スジは20分サイクルに2本で、基本的には10分間隔ですが、細かく見れば品川口はエアポート快特、急行スジの違いにより若干スジが異なっていたり、京急久里浜以遠は単線区間の行き違い制約上、10分間隔が崩れている部分があります。
新ダイヤでは、前述の品川口、久里浜以遠のスジはキープしたまま、中間区間においても運転間隔を9~11分程度まで許容して、エアポート急行有無に関わらず普通スジを10分前後維持できる形にしたようです。
優等9本、普通6本という本数構成だと、以前の快速特急、特急、急行、普通2本の20分サイクルが思い出されますが、停車駅の異なる3本の優等のうち2本は続行に近い形で、普通も運転間隔のバラつきが大きいことから、それよりは今回のダイヤのほうが利用はしやすいように感じます。
上大岡で快特と普通が緩急接続し、利用の多い横浜~上大岡で総ての列車が先着というパターンが結局のところ妥当なんだろうなと思う次第です。
その影響を受けたのが主要列車である快特というのは気になる部分ではありますが、横浜までのほぼ10分サイクルを普通無待避20分サイクルにするために快特とエアポート快特の停車時間を長く取ることにより横浜~金沢文庫間の走行上の徐行を極力無くしている工夫もあるので、横浜から金沢文庫までの所要時間という観点ではさほどプラスになっていないことを捉えれば、京急蒲田完成までの繋ぎとしては、まぁ良いのかなぁという印象です(京急蒲田完成時に見直すと推定しています)。
上りについては普通の減便はあったものの、京急蒲田までは基本的なダイヤ構成は殆ど変わっていません。
大きな変化は京急蒲田~泉岳寺間。
都営線直通スジが泉岳寺、品川の2駅で時間調整を多めにとっている設定であることから、この時間調整を見直し、品川口の普通の鮫洲待避時間を短縮したのが最大の変更点かな。
品川系統エアポート急行スジを羽田空港国際線ターミナル~品川間全区間で遅らせて、これに絡む普通は鮫洲で快特・エアポート急行の2本待避から快特のみ待避という形になりました。
もう一方の快特・エアポート快特2本待避のほうの普通も、エアポート快特が品川で停車時間が長いために無駄に鮫洲で待避していたのをやめ、エアポート快特の時間調整は泉岳寺でまとめてやる形になりました。
以上の変更により、普通の間隔は等間隔だったのがややバラつきましたが、それよりも品川までの所要時間が短くなったことの評価が出来ると思います。
以上、簡単ですがコメントでした!!