2011年11月16日

2011年11月16日京王線明大前夕ラッシュ時利用状況調査

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 所用で夜京王線を利用する機会があったので、明大前で1時間ほど夕ラッシュ時の利用状況調査をしましたので、報告したいと思います。

 つつじヶ丘行が設定されている時間帯ということで21本が設定されていますが、日中時より増発されているダイヤパターンにおいて、利用状況はどのようなものでしょうか?

 以下コメントです!!

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図:京王線明大前夕ラッシュ時利用状況調査(18:27~19:27) 発車時

 <利用傾向>

 グラフを見ると明らかで、準特急の混雑が最も高く、急行が程々の混雑、各駅停車は立ち客少々といった状況です。

 急行は新宿発と都営線直通で混雑傾向が若干異なっており、新宿発は新宿駅のホーム構造に起因して中間から後部車両にかけて利用率が高くなっているのに対して、都営線直通は先頭側車両が高くなっています。

 新宿口で見ると準特急は20分サイクルで急行と続行発車になるものと、単独発車になるものがありますが、明大前発段階においてはその違いはさほど見られませんん。

 各駅停車についても、都営線直通各駅停車が直前に挿入されるされないの差はほとんど見られませんでした。

 なお、多少の混雑傾向の揺らぎはサイクルが異なる井の頭線の乗換流動のタイミングによる部分もあろうかと考えます。

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 <列車選択傾向>

 時間帯の推移を見てみると、今回調査した約60分間では18時50分頃が最も混んでいる時間帯だったのですが、この混んでいる時間帯とやや空いている時間帯の差は急行の利用率の差であることに気づきました。

 準特急の混雑は急行が空いてきても混んだままですし、逆に各駅停車は一定以上は混まないままです。

 この傾向から、例えば急行停車駅の利用者ならば、混雑時間帯なら、急行に座れない→各駅停車も座れない→ならば急行で立って帰ろう、というロジックがやや緩和された時間帯になると、急行に座れない→各駅停車ならば座れるので各駅停車で帰ろう、という選択傾向があるのかなと考えます。

 最初から座ろうと考えなければ準特急一択みたいな傾向もかなりあるものと思われ、その理由としては調布まで行けば乗継列車で座れるので15分少々我慢という部分はありそうです。

 準特急と急行の所要時間の差は笹塚、明大前あたりだと顕著にありますから、多少混んでいても準特急が選ばれるのではないでしょうか。

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 <増発列車の効果>

 夕ラッシュ時には都営線からの直通各駅停車つつじヶ丘行が設定されていますが、都営線内直通としての前列車間隔が無いため、直前設定の直通急行に大半の利用者はシフトされ、機能としては弱いように感じていました。

 実際の利用状況も立ち客少々でしたが、新宿発の各駅停車とさほど利用率が変わらないことから、各駅停車としてこれ以上集客するのは難しいとも言え、スジ設定上新宿発急行の混雑緩和に寄与する部分もあるため、これはこれで良いのかなと考えます。

 普通として機能が弱いならば、急行や通勤快速、快速にするという芽もありましょうが、急行が準特急と比べて空いていて、決して下位優等が増えても準特急の混雑を抜本的に緩和させることが出来ないとなると、いたずらに本数を増やして準特急の調布までのスジが寝てしまうようなことは得策ではないようにも思えます。

 結局のところ準特急スジを寝かさない設定、かつ急行の混雑緩和を図れ、近距離区間の利用者を手堅く集める各駅停車が無難な設定なのかなぁと考える次第です。

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 ん~、明大前到着状態も気になってしまう・・・

 てなことで、近日再調査をやります(笑)!!