2011年12月14日

2011年12月4日相鉄線星川駅工事調査

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 2011年12月4日に相鉄線星川駅の高架化工事状況を調査しましたので、報告します。

 現状としては、下りホーム上で構築している鋼製の高架橋が大方組みあがっており、今後は前後区間の構築と合わせて駅施設構築が進んでいくものと思われます。

 以下、コメントです!!

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写真-1:高架橋構築進捗状況(平面図)

 高架橋構築進捗状況(上が中層平面図、真ん中が上層平面図、下が縦断面図)です。

 赤色部分が施工中という事で、上層のホーム起点方の部分と、終点方道路交差部の桁架設が実施される状況であるというのが分かります。

 中層については現行の地上線路に支障する高さのため、線路平行方向しか施工が出来ないことが良く分かりますね。

 この図には高架化時の昇降設備位置も示されていますが、中層から上に向けての施工であっても、現行の地上線(特に副本線側)との離隔が無い場所であることから、ホーム上の今後の状況は(見た目的に)なかなか凄いことになっていきそうです。

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写真-2:高架橋構築進捗状況(断面図)

 こちらは横断面図の状況です。

 この図にも高架化後のホーム位置が示されており、ホーム中間付近だと上りホームが一部含まれる部分まで高架橋の架設が行われているのが分かります。

 現在下り本線がもの急曲線線形になっているのは、高架橋の柱の支障を回避するためですが、この位置に柱を施工することが非常に重要なのだろうことが伺える感じですね。

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写真-3:高架橋状況(起点方)

 実際の状況を見ていきましょう。

 まずは起点方の高架橋全景ですが、仮下りホームを覆う形で構築がされていることが確認できます。

 中層はホーム上の頭上ギリギリといった位置関係になっていることが分かります。

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写真-4:高架橋構築状況(副本線起点側)

 下り副本線起点方部分の状況です。

 上層の梁の位置から下り副本線とホームの位置が読み取れますね。

 階段、エレベーターの位置が仮下りホーム端部付近になりますが、その上部を見ると空間になっていると考えるとイメージがしやすいかな?

 ただ、これらの施設は下り線高架化の段階では構築できないんですよね。

 下り線高架後に上り線が現下り線部分の施設を使用する上下状態になる中、アクセスルートがどのようになるのか、ちょっと分からないです・・・

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写真-5:高架橋構築状況(本線中央部)

 下り本線ホーム中間付近の状況です。

 上り線側に柱を構築している数スパンについては上部に線路方向の梁が架設されており、なかなかの景観です。

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写真-6:高架橋構築状況(副本線中央部)

 下り副本線ホーム中間付近の状況です。

 中層の梁架設がまだなので、高架橋までの高さがあって、空間が広い感じです。

 この付近において、高架ホームへの昇降設備が設けられるものと図面から読み取れる訳ですが、中層の梁構築が出来ない限り本設構造構築は難しそうな状況です。

 前述の通り、下り線高架化後にこの位置が上り線になることを考えると、このホーム施設が使える前提で高架ホームへのアクセスを確保しなければなりません・・・

 考えてみたところ、中層階は地上線に支障があって構築は出来ませんが、現在の仮こ線橋レベルならば中層よりちょっと高めの位置になるものの線路上空施設として構築することは出来そうです。

 現行の仮こ線橋から下りホームへの階段は維持することが必要でしょうから、おのずと別ルートになりまよすね。

 その位置は図面から見る限り、線路方向の梁を入れていない2箇所(写真-1の平面図を見ると、仮通路が作れそうな部分が2箇所あります)が候補かなぁと考えます。

 おそらくは現行の仮こ線橋に近い側に仮通路を作り、暫定的に高架ホームに繋げるのかなぁと推測します。

 結構手間がかかりそうかなぁ・・・

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写真-7:高架橋構築状況(副本線終点方)

 終点方は起点方に比べてややシンプルな状況ですが、ホームに人が溜まる部分ではなく上家が無いことや、今後のアクセスルート構築が関係しないことが関係していそうです。

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写真-8:高架橋状況(終点方)

 終点方の全景です。

 起点方と同様の状況になっていますね。

 ホームが無くなり線路的に1線分幅で良くなるあたりではあるものの、地上設備との関係で必要な高架橋を構築していることが分かります。

 非常に面白くなってきた星川駅であります♪♪