2012年6月18日メトロ新宿三丁目駅改良工事調査(1) 計画編
先日、西武新宿線を利用した際、高田馬場駅で東京メトロ新宿三丁目の工事が6月11日から行われる旨の掲示がありました。
なぜに西武新宿線の駅構内に?と思いましたが、中身を見ると工事に関する流動面で周知する必要があって関係駅に掲示している風だったので、工事そのものが気になり、今日チャンスがあったので現地確認をしてきました。
まずは、その(1)として改良工事概要についてです。
本改良工事は、丸ノ内線と副都心線の乗換連絡通路の混雑緩和を図るためのもので、乗換連絡通路自体が地下空間の制約の中ギリギリの設置ということもあり、多少の改良も出来ない状況であるため、周辺施設の改良を行うということです。
以下、改良事項について細かく見ていきます。
上記掲示のなかの図面に赤で囲っている範囲がありますが、この範囲が改良工事のため仮囲いが設置される場所です。
改良工事の主は新設乗換ルートの整備ですので、丸ノ内線・副都心線ホーム階と、乗換コンコース階の必要範囲に設置されていることが分かります。
施設構築そのものに必要な範囲であるでしょうし、狭隘な地下空間ということもあり資機材置き場という意味合いもありそうです。
丸ノ内線ホームの改良については、現在ある副都心線側の改札への階段・エスカレーターのうちエスカレーターを撤去し、その範囲を通り抜け通路(つまりホーム)として、副都心線との乗換通路の流れを良くする計画です。
丸ノ内線のホーム幅はそれほど広くないため、階段とエスカレーターが結構な幅を取っており、ホーム端部の通り抜け通路が狭くなっています。
連絡通路側から見ると、乗換でたどりついた丸ノ内線ホームの正面に壁があるため、ホーム端部付近に溜まってしまいがちです。
こうした弱点箇所を解消することで、連絡通路そのものの改良は出来なくても流れを良くしようというのが一つの改善点ということでしょう。
階段だけ残ったのは現在の改札口の位置が副都心線との改札外乗換として便利な位置という事もあり、そちらへの乗換シフトも見込む関係で完全には移設できないという判断だったのかなと考えます。
乗換連絡通路が丸ノ内線乗換において最も便利な状態は変わりませんが、他ルートへのシフトを図るのであれば、やはり絶対移動距離を短くすることが必要であると考えます。
乗換連絡通路が混雑しているため、時間が逆転、少なくともイーブン程度であれば別ルートも利用されましょう。
という事で、乗換連絡通路の手前にエスカレーターを新設して、コンコースを介した改札外乗換ではあるものの、距離的には限りなく連絡通路利用と変わらないルートを新設する形となりました。
図面を見る限りエスカレーターは1台のようで、時間帯によって使用方面が変わるなど運用は流動的になりそうですね。
副都心線ホームからのエスカレーターの先は、現時点ではラッチ外コンコースですので、このルート用の改札口を新設するようです。
エスカレーター専用ルートではありますが、改札口の数は多めな感じもしますね。
それだけ流動面の溜まりが無いようにしたいという事なのでしょう。
6月11日から工事が開始されるという事で、乗換連絡通路付近に仮囲いが設置され、通常時以上に混雑が想定されることから、今まで以上に別ルートの改札外乗換を利用するよう促しています。
現地で気づいたことですが、今年の3月17日から既に改札外乗換の運用を開始しているのですね。
おそらくその時点で工事を行う事は決まっていたものと思うので、少しでも別ルート利用にシフトさせておこうといった思惑もあったのかなぁと推測します。
以上計画編でした。
明日のその(2)で現地状況について報告します!!