2012年6月 9日

横浜市営ブルーラインの優等運転について考える!!

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 先日yahooを見ていたら、横浜市交通局がブルーラインの優等運転について本格的な検討を行い、2014年度の運行開始を目指すという記事がありましたね。

 所用時間の短縮や待避箇所の使用方等結構具体的な記載だったこともあり、実現性が高いだろうことが伺えました。

 今までブルーラインの優等運転については考えたことも無かったのですが、せっかくなのでダイヤを想定してみようかと思います。

 <前提条件(上記ソースによる)>

 ・ダイヤの工夫により、1時間に2本くらいの運行を目指す
 ・所用時間は各駅停車の全線67分に対して12分ほどの短縮
 ・設備的改善は無く、現行待避設備がある新羽と上永谷のみでダイヤ構成

 <個人的な見解>

 文面から、抜本的な改善ではないように受け取れるので、本当にダイヤの工夫で何とかするように感じます。

 毎時2本、12分短縮という具体的な数字が示されており、運転するとすればこうするしかないという青写真は既に出来ているのかなと考えます。

 12分の短縮は、ざっくり見て相当通過駅を設定しないと達成できない短縮時間であると思われ、新羽と上永谷の待避設備は両方使う事になるでしょうし、そうなると2面3線の新羽は上下の追越しが干渉しないようにする必要があります。

 よって、毎時2本というのはおそらく設備的な限界ラインなのかなぁとは感じますね。

 優等が本数増になるというのも文面からすると薄そうで、個人的には毎時各駅停車8本を優等2本、各駅停車6本にするというのが現実的なセンなのかなぁと思う次第です。

 とは言え、下手な優等設定では各駅停車の利便性が下がり本末転倒・・・ということで、各駅停車の利便性を最大限維持する形で優等が設定できるか、ダイヤを作成してみることとします。

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図:横浜市営ブルーライン優等2、各駅停車6の全線想定ダイヤ

 <想定ダイヤ概要>

 ・優等は仮に「快速」と設定。
 ・優等停車駅はあざみ野、センター北・南、新横浜、横浜、桜木町、関内、上大岡、戸塚、湘南台
 ・2待避駅間(新羽~上永谷間)の各駅停車10分等間隔を維持
 ・折り返し間合は現行以上を確保
 ・運用は全体で20(現在19)
 ・グリーンライン土休日ダイヤの10分間隔ダイヤの乗換を考慮
 ・快速の区間ごとの短縮時間はおきらく娯楽工房の経験則上の設定(やや余裕有り)

 こんな感じです。

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 まず、停車駅設定ですが、乗換駅と限定しました。

 優等運転に関して停車駅設定は悩ましいものと思われ、市営地下鉄ですと特にそのあたりは難しそうに感じますが、単純な乗降の多い少ないで選択をすると、その線引きが困難になるものと思われ、「優等の使命である速達性維持のため、拠点間輸送に特化」という形が全利用者に対しての大義名分として成り立つのかなと考えます。

 そのため、あえて追越し駅の新羽と上永谷は通過追越しとしました(緩急接続も大義名分になるような気もしますが・・・)。

 次に運転間隔についてですが、新羽と上永谷間の各駅停車を10分間隔に固定するところから初めて、あざみ野方、湘南台方で調整を行った結果、快速を挟む部分であざみ野方は最大12分、湘南台方は最大13分という形になりました。

 センター北・南においてグリーンラインとの乗換を考慮したところ、こんな感じかなと。

 折り返し設定が困難な部分もあり、新羽、上永谷で多少の時間調整は設けました。

 とりあえずこんな感じです。

 優等停車駅はスジからすると新羽~上永谷間においてもう少し増やせそうではあります。

 そのあたりは考え方の違いかなぁと。

 参考まで!!