2012年9月 6日

メトロ副都心線の夕ラッシュ時の利用状況を見る!!

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 今日はメトロ副都心線の夕ラッシュ時の利用状況を見ました。

 公式ソースから東横線直通開始時の夕ラッシュ時は16本の運転本数であることが読み取れますが、現在の副都心線内の優等が15分サイクルであることから15分サイクルが維持されると仮定すると、1サイクルあたり4本走ることになります。

 この1サイクルあたり4本運転は、現行ダイヤにおいても18時台後半に設定されている訳で、東横線方面と池袋方面が同一バランスになるとも限りませんが、参考にはなるかな?という事でチェックです!!

 以下、コメントです。

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図:東京メトロ副都心線新宿三丁目駅夕ラッシュ時利用状況データ(和光市方面)

 <全体傾向>

 全体的に座席が埋まり立ち客が少々出る程度の利用率になっています。

 急行・通勤急行が東新宿で各駅停車を追い越すダイヤなので、待避有りの各駅停車は無待避の各駅停車より利用率は低くなるも、かといって急行・通勤急行の利用率が高くなっておらず、うまく分散されている印象です。

 西武線方面の利用が少ないため、東武線方面利用が多いような錯覚を起こしてしまいますが、実際のところ西武線・東武線方面の利用に対してメトロ線内利用者の比率が多く、池袋~和光市間まで利用する際に便利な列車が利用されている感じがしますね。

 西武線方面列車であっても、小竹向原で有楽町線に乗り換えすることが出来るので、そういう意味である程度のバランスに収まっているとは思いますが、着席需要、乗換無し需要も当然あって、ダイヤ上そのあたりの需要に応じられないところで利用バランスを悪くしている点も多少なりともあるのかなといった感じです。

 <方面設定による偏り>

 ダイヤ構成上、西武線方面列車が連続するパターンがあります。

 この調査時間帯前の18:28が清瀬行、18:30が急行飯能行なので、和光市方面列車として見ると18:23から14分開きとなります。

 また、18:53~19:13の間20分間も西武線方面3列車となっています。

 これだけ方面設定の偏りがあると、利用が偏りそうな気もしますが、グラフの通り多少の傾向はあるもそこまで差はありません。

 この理由として、大半が座れることから、小竹向原乗換後の利用区間も短く座れなかったとしても小竹向原まで座れれば良いと判断している人が多いのかと推測します。

 今回の調査時間帯1時間では18:37(2分遅れで18:39)の各駅停車の混雑率が高くなっていますが、これは前列車2本が西武線方面であることよりも、池袋方面先着列車としての前列車間隔が広いスジ上の理由のほうが大きそうです。

 無待避各駅停車の前列車間隔が広がると優等以上の混雑率になるのは、田園都市線の旧新玉川線区間に似た感じですが、流動傾向から見てそういうことなのでしょう。

 偏りが無くなることに越した事はありませんが、現行の状況としては混雑面に大きな影響を与えるほどにはなっていないという事が分かりました。

 <15分サイクル4本設定の状況>

 今回の調査目的である15分サイクルに4本設定されている時間帯の状況ですが、グラフを見る限り利用は前後時間帯と比べて殆ど変らず、利用の多い時間帯の増発対応といった感じです。

 和光市方面が連続しているため、東新宿待避の各駅停車もそこそこ利用率がありますね。

 東新宿待避の各駅停車が方面設定によらず全体的に無待避各駅停車より利用率が低い状況から見て、現行の緩急比率2:1ダイヤに増発設定をするならば各駅停車として、有効列車を増やすほうが望ましいのかなと考えます。

 東横線方面についても折り返しパターンで考えれば、メトロ線内急行or通勤急行1本、各駅停車3本というパターンのほうが良いのかなと思う次第です。

 以上です。