2012年10月21日京急線施設調査 糀谷編
2012年10月21日に京急蒲田駅付近下り線高架化に伴う施設改良状況を確認しましたので、順次報告していきたいと思います。
今日は糀谷駅の切換直後の施設状況についてコメントします!!
京急蒲田方面ホームが使用開始され、今までは配線上高架ホームと地上ホームいずれも両方向の列車が出発する形という複雑な状態になっていましたが、それが解消されました。
新たに使用開始したホームが京急蒲田方面ホームとなり、従来のホームは羽田空港方面ホームとなりました。
線路を覆っていた仮ホームが撤去され、やっと本来の姿になったと言えましょう。
昇降施設は今回使用開始したホーム側は最終形で整備されています。
京急蒲田方から階段、上りエスカレーター、エレベーター、待合室を挟んで下りエスカレーターという配置となっており、スペース上ホームが狭い中で縦列に設置されています。
羽田空港方面ホームは羽田空港側の数両分のホーム構築が施工条件上設けられず、京急蒲田方に仮設ホームを延長する形で対応していましたが、この通り羽田空港方のホーム構築が完了し、正式な位置で使用開始をすることが出来ました。
高架下に地上線がある関係で昇降設備等は構築できず、仮囲いで覆われている状況ですが、状況は一歩前進したと言えましょう。
従来から使用していた仮設の階段は継続して使用する形になっています。
見えている仮囲いは将来的にエスカレーターが設置される部分になります。
中央改札から通路を進んで従来の地上ホーム端部付近から連絡通路を介して、京急蒲田方面ホームの下側に進み、幾分京急蒲田方に進むと、ホームへのエレベーター、エスカレーター、階段に辿りつきます。
若干移動距離が長いですが、最終の改札位置を踏まえて構築しているので、暫定状態として仕方ないところではありましょう。
多少勾配はあるものの、段差は無いルートになっています。
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それでは、改札口側から移動して見ていきましょう!!
改札を入りスロープを上がると、既存の羽田空港方面のホームへの仮設階段の手前部分で左側に分岐している通路がありまして、これが新設の京急蒲田方面ホームへの通路です。
旧地上線を直角横断しているという事ですね。
写真-5の通路右側にアクリルパネルの範囲があったので覗いてみると、右側は使用停止した地上線、営業線と工事範囲を分ける柵、多少隙間があって今回使用開始した仮設通路といった位置関係になっています。
今後地上施設を撤去し、地上施設の位置関係上構築できなかった柱を構築する必要がありますので、そのあたりの作業ヤード確保を考えて、今回の連絡通路を構築した、そんな印象です。
遠くを見ると、位置的に構築が可能な範囲で本設の高架橋下施設が構築されているのが確認できますね!!
しばらく下り勾配のスロープを進んでいくと、先に本設仕様で構築されている地上階コンコースが見えてきます。
上は高架橋の下部が丸裸で覗けるような状況はオイラ的にワクワクするところ。
通常であれば前方部のように仕上げの天井がありますよね!!
コンコース部分ですが、地上施設がある側には仮の壁が構築されているものの、道路側は本設になっており、ガラス面も大きく、完成時はきれいな感じになるんだろうなぁと想像できる状況です。
改札口が設けられるであろう部分のみ床面がタイルではなくシートで覆われています。
改札位置から少しあるくと、Uターンして折り返す側の向きで下りのエスカレーターが設置されています。
建物の外装ラインに沿って設置されていますが、これがそのままホーム階も同様の位置関係となっている訳で、高架橋の柱の位置関係も含めて、スペースを最大限活用したレイアウトであると感じます。
この部分も道路側は大型のガラスが使われていますね!!
写真-10:京急蒲田方に位置する上りエスカレーターと階段状況
下りエスカレーターとはエレベーターを挟んで対となる位置関係で上りエスカレーターがあります。
その隣には階段がありますが、柱があるため、ご覧の通り多少離れた位置関係になっています。
階段の右側の高欄が本設で設けられていることから、壁面が外れても階段幅はこのままでしょう。
階段を上がると、中層階を介して、ホーム側に進む形になります。
階段もエスカレーターと同じ位置にしないとホームに収まらないので、こういうレイアウトになっているのですね。
ちなみに中層階の壁面も本設仕様で構築されていますが、端部付近に仮設の範囲があります。
ここから羽田空港方面ホームへの通路・階段が繋がることになるのかと思われます。
以上のようなレイアウトで昇降設備が設置されていますが、ホーム上の状況はこんな感じで、やはり狭いと言えば狭いですね。
このような状況においてうまく施設切換を行えたと感じる次第です!!
以上です。