東京メトロ方南町駅の施設調査をしてみた!!
先日、東京メトロ丸の内線の方南町駅を利用する機会がありました。
そういえば、方南町駅にはホームを6両化対応する計画があることを東京メトロの公式事業計画で見た記憶があったので、どんなものか確認したところ、現時点では動きが出ていない模様です。
とは言え、今後工事で動きが出てくることと思うので、現状の施設を把握しておきたいと思います。
ちなみに、ホームドア設置後の利用は初めてです♪♪
以下、コメントです!!
方南町のホームは両端部に出口があるので、まずは中野富士見町方から施設の確認をします。
まず、ホーム階の状況ですが、ホームの有効長が3両編成な対して長いため、停止位置が真ん中あたりになっており、両端部は柵が設置されています。
ホーム端部付近の第三軌条上部に中野坂上からの距離を示す明示があってので、チェック!!
「3k280m」とありました。
東改札口は1つ上のフロアにあるため、階段が端部に設置されています。
ホーム幅がそれほど広い訳ではないので、仮にホームを中野富士見町方に伸ばすことは相当困難な状況であることを確認。
階段を端部に設置というスタンスを変えない限り、所定の階段幅は確保できなそうですが、さすがに移設は現実的ではないかなと。
また、すぐ先にシーサスがあるため、運転施設まで改良が必要であることと、シーサス移設がそもそも困難であると感じます。
そんな事で、東改札口側は施設的なキャパが殆ど無いため、現状維持かと考えます。
つづいて、頭端部・西改札口側に移動してみます。
前述の通り、ホームドアが設置されているのは3両分の範囲のみなので、西改札口側にも柵が設置されています。
距離としては西改札口側のほうが長く、停止位置はやや東改札口側になっていますね。
この左側で第三軌条が切れて車止めという位置で、「3k380m」とありました。
雰囲気は写真-4(反対側の線ですが)の通りです。
中野富士見町方との距離差は100mということになりますね。
6両編成が停車可能になるためには、18m車6両分(=108m)に過走余裕長(一般的に10m程度でしょうか、終点駅だから多少異なるかも)を足すと120m程度必要なので、だいたい20mくらい有効長を伸ばす必要がありそうです。
この20mは結構厳しそうな感じもありますが、3k380mの位置から車止めまで多少距離があることと、車止めの構造が結構距離を必要とする形なので、これらを見直してギリギリまで進める形になるのであれば、線路自体の延伸長さはそこまで必要ではない感じです。
駅構内図を参考に現地で確認した上記キロ明示と歩測結果を駅構内図にプロットしてみました(机上でね)。
相当ざっくりした計算なので参考程度に・・・という感じですが、この手の図は縮尺があっているケースが多いので、ある程度イメージは持てるかなと思います。
6両編成が必要な有効長を持って停車できる形にするには概ね20m程度延伸が必要になりますが、頭端部の線路構造を加味すると、だいたい現在の西改札口のラインに頭端車止めが構築される感じになるでしょうか。
その西改札口付近の状況ですが、ホーム面の延長部分に改札口があるタイプになっています。
流動としては現状の段階で改札口からホームまでの幅で処理されている形ですので、ホーム部分が手前にシフトしても、改札口の幅が現行程度維持されれば何とかなりそうな感じもします。
とは言え改札口の移設に関しては、現在の地下構造を踏まえると制約も多そうで、そう簡単ではないのかもしれません。
方南町駅は都心部ではなく単一路線駅ですが、ホームが地下2階のフロアにあります。
歴史的経緯は分かりませんが、西改札口の改札外通路を環状7号線のアンダーパス(交差点を立体交差にするための道路)の地下構造体を避けて配置する必要があり、西改札口からそれら構造体を避けた位置まで出て、細い階段を2階層分上がる形になっています。
東改札口も2階層分上がる関係で改札口を地下1階に配置しています。
いずれも地上施設のキャパが無く、用地の関係とか色々な制約の中配置されたような、そんな印象です。
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このような状況であるため、現行施設の改良をしようとしても、
・ホーム延伸に伴い、既存施設の移設が発生するが、その移設先スペースが無い
・移設先スペースを拡大する事は地下函体の拡張が必要で、道路等近接で工事が困難
といった問題があります(オイラの私見ですが)。
こうした状況から、長年施設的改良が出来なかったとみており、バリアフリー施設の整備が困難であるというのも同じ理由でしょう。
端的に言えば、
・階段幅が必要最小限ギリギリなので、エスカレーターを併設する余裕が無い
・現在の昇降設備を別途構築するとなると、現在ルート以外に用意する必要がある
といった感じでしょうか。
そういう状況において、ホームを6両化することを事業計画で名言できた事は何かしらの方向性が見いだされたのかなと感じた次第で、現場に動きがあれば何か読み取れるかと思うも、今回は収穫無し・・・
ただ、この記事を書くにあたって関係する情報をネットで調べたなかで、バリアフリー関係の新設出口用地が確保された旨の記載を地元議員さんのサイトで確認することが出来ました。
そのあたりは言及しませんが、バリアフリー施設整備の芽が出て、その改良により施設スペースのスライドが出来るという事であれば、ホーム延伸もできるのかなという印象はあります。
あくまで個人的な読みですが、そういう感じかなぁとは現地施設を見ると思います。
改札を出て、しばらく直線的にコンコースが続いていますが、この部分が道路のアンダーパス部分の下部に相当する形になっており、ホーム部分の函体とは構造が異なっています。
この部分まで線路を伸ばすのは大変そうですが、それは何とか大丈夫そうなので、この部分にある施設を前述のバリアフリー新ルート整備で幾分シフトさせられれば・・・といったところです。
施設としてはトイレ、電気関係の部屋、駅務室等がありますが、このあたりは絶対に動かせないという事もないと思うので、何とかするのではないかと考えます。
ちなみに、現行の階段や通路が道路施設の下に配置されている事から見て、工事範囲は出口施設以外は道路施設下部に収めるような気がします。
となると、この写真で見ると、トイレがあるあたりに新設通路が繋がてバリアフリールートを整備する公算が高そうかなぁと思います。
以上です。
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※今回のネタについては現地で計画図が確認できたわけでもなければ、工事時期も確認できていません。あくまで今後こうなるのでは?という個人的な見解で述べさせていただいているので、その前提で参考にしていただければ幸いです。