2013年1月9日メトロ豊洲駅改良工事調査(1) 概要・EV編
2013年1月9日に東京メトロ豊洲駅の改良工事状況を調査しましたので、3回に分けて報告します!!
その(1)として、工事概要とEV整備状況編です。
以下、コメントです。
改良ポスターの下部に、改良状況を階層別に示した記載があります。
黄色枠に書かれた通り、改札口が4箇所になり、エスカレーターが改札内に一挙10基設置するという地下鉄駅ではあまり例を見ない大規模な工事となっていますね。
従来の施設がどうだったかということですが、写真-2に示す通り、改札口は1箇所で、コンコース階(B1F)とホーム階(B2F)の間の中層階(B3F)を介して、ホームの広範囲に向かう昇降設備が配置されていました。
改札口が1箇所という事もあり、やはり近いルートが便利であっただろうことを考えると、場所や時間帯によっては混雑していたのだろうなぁと思わせる状況です。
地上への出口は広範囲に配置され、非常に多いものの、故に改札までの移動距離が長い箇所もあり、こうした状況が改札口増設施策に繋がったものと思われます。
改良後は、コンコース階に改札口が4箇所になるとの事ですが、ブロック的には既存の改札口を含めて3ブロックといったところで、有楽町方の改札口は2方面に自動改札機が配置されるようです。
ホームから中層階への階段3箇所は維持され、中層階から有楽町方の改札口への階段およびエスカレーター2基を設置するとともに、ホームから直接中央部・有楽町方の改札口にそれぞれ繋がるエスカレーターが4基ずつ設置され、それで計10基のエスカレーター設置という事になります。
全体的な印象として、ホームからコンコースまで直接移動できる設備としてエスカレーターを設置することが利便性向上の意味で重要であり、既存の階段ルートもエスカレーター新設に支障しないことから撤去することなく併存させて、移動経路を増やすことにしたという感じかな。
スペース的にゆとりがあったことから、こういう大規模な形での改良をすることが出来たのは、施設配置の妙によるものと言えるかもしれません。
上記の改良と合わせて、25年3月16日より現在未使用の内側スペース(分岐を想定して開業時から線路が敷ける形になっていた)に線路を敷設して、折り返し線ホームとする旨の記載があります。
この日付は副都心線と東横線が直通運転を開始するダイヤ改正日に合わせたものであることが伺え、豊洲折り返しを臭わせる感じで、多少なりともこのホームを使用する列車はあると思います。
それは下のほうにホームドアの使用開始時期は平成25年度中とあり、ホームドア無しで当面使用すると読み取れるからです。
ラッシュ時や早朝・深夜帯に一部列車が折り返すとか、そういう感じではないでしょうか?
続いてエレベーターの状況です。
豊洲駅には元々エレベーターがコンコース~ホーム間に2基ありましたが、内側の線路部分が未使用という事もあり、設置位置が内側線に隣接していました。
今回内側線を折り返し線として整備するにあたり、この既存エレベーターが位置的に支障することになるため、若干位置をずらした場所に再整備されました。
既存改札口付近に配置されており、移動量が少なくなっています。
コンコース階とホーム階のドア位置が反対になっている、貫通タイプです。
ホーム階の側壁がごっつい感じですが、エレベーターの規模としては標準的なものになっていますね。
青色のドアが眩しいです!!
新設の中央部改札口は既に使用開始していますが、ホームから中央改札口への直通エスカレーターの工事が進捗中で、最終的には通路になる部分が使用できない状況です。
そのため、改札外通路の一部を仮通路として、既存改札口と繋いでいます。
地下空間の工事は作業スペースが無いので、こうした工夫をしなければならないところに苦労が伺えるところです。
周辺に仮設状況はあるものの、改札口としては完成した状況になっています。
アクセスルートとして有楽町線方面ホームからのエスカレーターしか繋がっていないため、若干閑散としています。
通路が最終形になれば、両端部の改札口を補佐する形で機能するようになるとは思います。
有楽町方面ホームへの直通エスカレーターです。
ホーム幅が関係していると思いますが、2人幅タイプと1人幅タイプの2基です。
案内板は番線部分だけシール対応になっており、現時点では「2」とありますが、最終的には3・4番線になるものと思われ、それを隠すため2の右側に白いシール余白があるのでしょう。
その(2)に続きます!!