【続】京王線2013年2月22日改定ダイヤについて考える!!
京王線2013年2月22日改定ダイヤについて、公式プレスが1/18に出されました。
橋本系統特急が純増設定という事が確認され、おおむね現行パターンに近いものになるという印象を受けた次第です。
それはダイヤ的なスジ寝かしを許容することになりましょうし、その観点がオイラの想定では「無し」だった訳ですが、現行パターンのダイヤの出来の良さを考えると妥当なセンなんだろうなぁと感じています。
という事で、上記プレス内容について思う所コメントしたいと思います。
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【ダイヤ改定要旨】
1)相模原線に特急新設
2)早朝時間帯に相模原線系統の上り特急を2本新設
3)列車種別および停車駅の変更
4)終電時刻繰り下げ及び深夜帯の特急の拡充
5)井の頭線の早朝急行新設、日中時増発、終電繰り下げ、深夜帯急行運転
これらの項目から感じることは、早朝深夜帯に路線最速優等を設定して、終日を通じて利便性を高めたい事が伺える事でしょうか。
終日を通じて京王線系統に特急を運転する場合、京王線においてはそれが従来の準特急であり、相模原線においては従来の急行であるという部分が単なる速達性だけを求めている訳ではないことを感じさせます。
この特急を基本とした運行形態を構築するにあたり、必要な変更をかけたのが今回の変更点であり、下位優等の見直しという事になろうかと思います。
ただ、その種別再編の中でも準特急と急行については変更なし(準特急は土休日パターンとして見て)で、今後の変更の含みを持たせているような印象もあります。
今回は種別再編があるため大きな変更という印象もありますが、ダイヤパターン的には従来ダイヤに沿ったものになっており、今まで築いてきた利便性は維持しつつ、次のステージに向けてチューンナップを図ったものというのが全体の印象です。
よって、今後このダイヤの実績を踏まえて調整が入る事に期待したいところでもあります。
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1)相模原線に特急新設について
平日9:00、土休日7:00~22:00の時間帯において20分間隔で設定されます。
新宿~調布間は京王線系統の特急と2分続行で設定され、下り日中時間帯については毎時09、29、49分発であることが示されました。
京王線系統を約10分間隔で設定するため、9、2、9分間隔の設定で設定するあたりは、特急以外の列車の間隔維持の上でも妥当なところでしょう。
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2)早朝時間帯に相模原線系統の上り特急を2本新設
相模原線の橋本発(6:24)、京王多摩センター発(6:44)の早朝特急が各1本新設されることになりました。
設定時間帯が急行1本目(現行ダイヤ6:57)より早いため、おそらく相模原線で集客する戦力列車になると思います。
新宿までの所要時間を現行の通勤快速と比べると約20分時間短縮するため、相当人気列車になりそうだなぁという感じはしますよね。
また、この新設特急は2本とも京王線系統の特急(現準特急)と続行運転することになります。
いずれも京王線系統に先行して走る形になりますが、続行した場合の前後列車の混雑がどういったバランスになるかは注目したいところです。
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3)列車種別および停車駅の変更について
通勤快速の区間急行化は通勤時間帯以外も走らせるための変更という事で、そのままの文面で読み取れば良いかと思いますが、快速の各駅停車化については、調布以遠の各駅停車を確保するための施策という事で、今後も快速が残るだろう事を伺える感じです。
特急の本数が増えても続行運転で設定するあたりは、現行の疑似10分サイクルがダイヤの格子として望ましい形と捉えていると思われ、各駅停車を毎時6本以上に増やすことが困難であることから、急行、快速系を増発列車として駆使してダイヤを組んでいくのかなぁと漠然と捉えました。
今までのように各駅停車は京王線系統のみと固定しないで、時間帯ごとに京王線、相模原線双方に対して効率的にダイヤを組んでいく意思ともとれそうです。
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4)終電時刻繰り下げ及び深夜帯の特急の拡充について
随分と思い切って設定してきたなぁというのが率直な印象です。
特急の運転時間帯を拡充し、遅くまで走らせて各所で各方面列車に接続させることで、終電繰り下げの効果を大きくしているという印象です。
特急の設定時刻から、夜間帯は12分サイクルベースになりそうなので、緩急比率の見直しも含めてどのような利用バランスになるのかは興味深いです。
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5)井の頭線の早朝急行新設、日中時増発、終電繰り下げ、深夜帯急行運転について
井の頭線についても、京王線に準じた修正が図られます。
<早朝急行新設>
渋谷着6:48、7:01というピーク前時間帯に急行が新設されることになりました。
スジ的にはいずれも21分の所要時間となっており、日中時間帯より5分ほど多くかかる設定です。
現行のダイヤを見ると、各駅停車の運転間隔が6分開いているところに挿入出来そうで、永福町からは渋谷まではプレスの時刻を見る限り各停の後追いで設定する形のようです。
平行ダイヤで勿体ないところもありますが、増発設定でしょうし、停車駅の少ない設定という事で重宝されそうな気がしますね。
<日中時増発>
現行が10分サイクル緩急比率1:1、12本設定となっていますが、新ダイヤでは7.5分サイクル緩急比率1:1、16本設定になります。
土休日ダイヤの日中時ダイヤに合わせた形となりますが、京王線ともども輸送力を多めに設定して利便性の向上を図った印象です。
<終電繰り下げと深夜帯の急行運転>
京王線ほど大幅ではありませんが、井の頭線についても5分程度の繰り下げが行われています。
急行の運転時間帯も23:46から0:30と大幅に繰り下がり、京王線との乗継利用にも配慮されている感じです。
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以上です。