東横線・副都心線直通ご利用ハンドブックを見てみた!!
明日、いよいよ東急東横線とメトロ副都心線の相互直通運転が開始されます。
非常に楽しみなところですが、実のところ忙しくて土日も時間が作れ無さそうな状況なので当分現地確認が出来なそう・・・
という事で、事前にゲットした時刻表等を駆使して机上でコメントできるネタで3月下旬まで乗り切っていこうかと思います(苦笑)。
前日の今日は相互直通運転に向けて発行された「ご利用ハンドブック」の中身について簡単にコメントします!!
副都心線として既に使用開始している「新」渋谷駅ではありますが、東横線としての駅となると利用も増えますし、乗換えの性格が変わるということもありますし、まぁ大きく状況が様変わりする事は容易に想像が出来るところかと思います。
下段の断面図を見ると、田園都市線と半蔵門線への乗り換えは池袋方面側のルートを、JR線、銀座線、井の頭線への乗り換えは横浜方面のルートを通るよう示されています。
田園都市線方面の改札から外に出ても、現行通りJR線方面の乗り換えは出来ると思いますが、分散の意味合いもあってか推奨はしていないようですね。
半蔵門線と田園都市線への乗り換えについても最短の連絡通路は混むので迂回もお願いしたい旨の記載があるあたり、いかにして各施設の利用を均等化させるかという狙いが見え隠れする感じでしょうか?
内容については既に周知された内容ですが、渋谷止まりの説明や渋谷で種別が変わる旨が分かりやすく記載されている点がポイントかと思います。
この2点は「ご注意ください」という明確な記載があり、渋谷行は渋谷駅の下りホームに直接入線してしまうので、副都心線方面利用者は最初から前後列車を利用するように促していたり、日中時の急行(副都心線内各停)は東新宿で後続の特急(副都心線内急行)を待避するので、池袋以遠利用で急ぐ場合、後続の特急に乗り換えるよう促しています。
ダイヤ構成上もしくは施設構造上仕方ないところではありますが、この2点はしっかりと示しておきたい点なのでしょうね!!
渋谷駅の構造が変わり、副都心線に直通することで利用客にとってベストな車両が大きく変わってしまいます。
慣れてくれば自然と利用が均等化されていくものと思いますが、ある程度目的別に分散させた上で収束させる狙いがあってか、目的地別の乗車号車が示されています。
今までと同様に前より車両が混むという想定がされている中で、渋谷、明治神宮前、新宿三丁目のベスト位置が10両・8両別に示されています。
この提示で分かる通り、渋谷~新宿三丁目間のメトロ乗り換え駅を流動上のコントロールポイントとしているようですね。
池袋方面までスルーして利用する率は全体から見れば低いものと捉えているのでしょう。
東横線が副都心線に直通することについて、渋谷から先は東急ではないので、ぶっちゃけ副都心線に乗ってもらうもJRに乗り換えるも東急にとっては渋谷まで利用してもらえば良いという捉え方もありますが、東横線自体、湘南新宿ラインと競合していることもあり、直通を契機に新宿や池袋に対して東横線・副都心線直通ルートが便利であることをアピールする事は当然という見方が自然かと思います。
ポイントになるのは、元々渋谷で山手線を利用していた人のうち、副都心線経由でも行けそうな場所が目的地で、利便性から見て直通するならルートを変えても良さそうな人を如何にシフトさせるかという事ですよね。
このページを見る限り、対象エリアは山手線と並行している副都心線全線、乗り換えが便利な丸ノ内線を介して、山手線及び乗換え路線である中央線と競合する新宿や四ツ谷付近の利用客をターゲットにしているようです。
新宿から歩いて西新宿付近を目指している人、四ツ谷から歩いて四谷三丁目付近を目指している人に丸ノ内線の利用を強くアピールしていますね。
実際JR利用からシフトするのはそういう人かなぁという気はします。
定期代の出発駅を横浜、菊名、武蔵小杉としているあたりは、やはり対湘南新宿ラインを意識しているかなぁという感じです。
このあたりは今後どうなるか興味深いところです。