2013年12月21日

2014年3月15日の東京メトロダイヤ改正について

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 2014年3月15日の東京メトロダイヤ改正が先日発表されました。

 今回は千代田線、半蔵門線、南北線、副都心線の4線になりますが、内容についてコメントしておきたいと思います。

 全体の印象としては、先行して行われた銀座線、丸ノ内線、東西線に引き続き、早朝と深夜帯の拡充が図られたという事がありますね。

 更に千代田線は長年続いた日中時6分間隔が5分間隔になるなど、今後を見据えた改善と言えそうです。

 以下、路線別のコメントです!!

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 ◆千代田線

 (1)日中時間帯の綾瀬~代々木上原間増発(毎時10本→12本:2本増発)

 ついに日中時の運転間隔が5分間隔になりました。

 直通の関係で密接に絡む常磐緩行線も合わせて増発しているので、調整の上といったところでしょうが、先日も若干かきましたが双方の増発思惑が一致したように感じます。

 千代田線としては6分間隔で厳しいという事ではなかったと思いますが、小田急線が10分サイクル基調であることや、下記に示す綾瀬~北綾瀬間の輸送改善を含めた利便性向上であると思われ、10分サイクルをベースとして、小田急と直通強化といった面も期待できるのかなと考えます。

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 (2)日中時間帯の北綾瀬~綾瀬間増発(毎時4本→毎時6本:2本増発)

 北綾瀬~綾瀬間のいわゆる支線区間も増発が図られることになりました。

 これまで約15分間隔の運転でしたが、新ダイヤでは約10分間隔の運転となるようです。

 プレスにも「約」10分間隔とあるように、10分等間隔にはならないようですが、おそらく回送運転の間合で走る必要から完全パターンにならないものと思います。

 さすがに1本のシャトル運転では無理であると思われ、ラッシュ時と同様に2本運用になるものと考えますが、綾瀬・北綾瀬ともホームが1面であり、駅間で上下列車を交差させる必要があるあたり、思いのほか調整された綱渡りダイヤなのかもしれません。

 なお、北綾瀬を10両対応にする将来計画があることから、このダイヤは試金石というより目指すレベルというニュアンスを感じるところで、将来的には綾瀬折り返し系統がそのまま北綾瀬まで走る事になるのかなぁと思うところです。

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 (3)平日朝ラッシュ時8時台における霞ヶ関~代々木上原間1往復増発

 現行ダイヤを見ると、8時台には5本霞ヶ関止まりがありますので、いずれかが延長運転されるものと思います。

 代々木上原方面のみ8時台という感じの記載っぽいので、霞ヶ関で見た場合は8時台後半の列車かなぁとは思います。

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 (4)土休日夕方時間帯の綾瀬~代々木上原間1.5往復増発

 現行の土休日ダイヤを綾瀬発基準で見ると、16時台は10本、17時台は11本、18時台は9本、19時台は9本、20時台は7本といった形になっています。

 日中時間帯の増発がなされるので、それに伴い夕方も適正に本数を漸減していくと上記の増発になるのかなぁと思います。

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 ◆半蔵門線

 (1)平日深夜帯押上方面の延長運転による終電繰下げ(押上17分、清澄白河14分)
 (2)平日深夜帯押上発水天宮前行増発による終電繰り下げ(10分)

 以上2点については、ソースに詳しく時刻が記載されているので、その通りであります。

 印象としては、錦糸町におけるJR総武線との接続を具体的に記載しているあたり、深夜帯拡充により半蔵門線ルートを選択してもらおうという意図がありそうですね。

 定期客まで行かなくとも、都内でルート検索したら選択肢として出てきそうです。

 ある意味みなさんが時刻表を持ち歩いているようなものですから、深夜帯の充実化は実を結ぶと思いますよね!!

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 ◆南北線

 (1)平日朝ラッシュ時6時台の王子神谷発列車を浦和美園発に延長

 現行王子神谷発6:57の列車が浦和美園発になります。

 この前後が12分間隔が開いており、前後時間帯と比べると開いているための対応でしょうか。

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 (2)平日朝ラッシュ時7時台の目黒~白金高輪間において2往復増発

 こちらは具体的な時刻記載が無いので、都営三田線を含めてのものなのか分かりませんが、都営三田線の改正ソースには朝ラッシュ時の言及が無いので、南北線主体なのかなぁとは思います。

 現行ダイヤでは南北線が白金高輪着10本、目黒方面直通7本、都営三田線が白金高輪着12本、目黒線直通8本と幾分都営三田線のほうが多く、都営三田線の白金高輪止まりはばらけているのに対して南北線は前半時間帯に集中しています。

 このことから、やはり増発は南北線系統で、直通本数を都営三田線に合わせつつといった感じかと思う次第です。

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 (3)平日深夜帯赤羽岩淵方面の延長運転による終電繰り下げ(鳩ヶ谷14分、赤羽岩淵12分)
 (4)平日深夜帯市ヶ谷方面の延長運転・増発による終電繰り下げ(市ヶ谷14分、駒込11分)

 以上2点は、半蔵門線と同様に具体的にソースに時刻が記載されています。

 やはりJR線との接続を含めた深夜帯の拡充という明確なスタンスが示されていますね。

 王子における京浜東北線、市ヶ谷における中央緩行線との接続を意識した終電繰り下げは効果が大きいものと思います。

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 ◆副都心線

 (1)朝間6~7時台における新宿三丁目~渋谷間の2往復増発

 東横線方面の対応という感じがしますので、朝ラッシュ時の東横線→副都心線方面において一部列車を渋谷止まりから新宿三丁目行に延長するというニュアンスかと思います。

 7時台の新宿三丁目行が優等を自由が丘待避する列車で設定している事から、その狙いを前時間帯に拡大しつつ、15分サイクル基調を維持すると考えると、渋谷発6:50と7:05あたりの各駅停車が新宿三丁目行になるのかなぁと考えます。

 (2)朝間の小竹向原(6:16)における接続改善

 森林公園5:11発新木場行の列車から副都心線急行に小竹向原で乗り換えられるようにする改善とのこと。

 現在時刻を見ると副都心線急行が小竹向原着6:15/発6:16、新木場行が小竹向原着6:16/発6:16なので、微妙なタイミングで接続していないのでしょうか。

 ちょっとの調整ですので可能にしたという事でしょうね。

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 以上です!!