小田急線2015年3月14日改正の夕ラッシュ時ダイヤについて
2015年3月14日ダイヤ改正シリーズの中身を全然追えていない状況ですが、ネタ埋めに少しずつ考察していきたいと思います。
小田急線については、主として夕ラッシュ時ダイヤの見直しが実施され、準急の急行化、パターン化といった変更がなされたので、その部分について新宿発18時台の新旧ダイヤを例に比較し、考察してみたいと思います。
以下、ダイヤとコメントです。
まずは旧ダイヤです。
代々木上原段階で、特急3本、快速急行2本、急行6本、多摩急行2本、準急2本、各駅停車8本の計23本の運転になっています。
基本的には30分サイクルで、特急と快速急行は急行との続行のため、優等の束が毎時8本、それに各駅停車が8本で対となる言わば7.5分サイクルといった感じです。
しかし、準急が急行と対といっても後続の快速急行に乗り換える事が出来ず、敬遠される傾向にあり乗車率が急行と比べて低いことや、停車駅の差から急行と同等のスジに出来ず、結果各駅停車の間隔を乱す等の影響が出ており、全体的なパターンとしてみると幾分バランスが悪い状況でした。
こうした点を是正したのが新ダイヤということになります。
以下、変更点を示します。
<快速急行について>
新ダイヤのポイントは準急2本を急行化することにより、急行の間隔が概ね均等になったことで、快速急行スジを変更することが出来たことだと思います。
新ダイヤでは快速急行は新宿07、37分発の設定となり、特急の00、15、30、45発に支障しない位置はキープしつつも、特急を挟むため比較的間隔が開き混雑する毎時01、31の急行のケアーをすることになるため、混雑緩和が期待できる感じですね。
快速急行は小田原行と藤沢行が交互の運転で、相模大野段階で直前の急行と別方向に進む形をとっています。
藤沢行の場合は相模大野で直前急行に接続するのに対して、小田原行の場合は直前の藤沢行急行に接続しないのは混雑バランスを踏まえてなのかなぁと思うところ。やはり小田原行のほうが混むのかなぁと。
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<多摩急行について>
多摩急行については急行との続行運転が維持されましたが、元々のスジ部分に快速急行スジが入ってきたため、1本あとの急行の後続行という形になりました。
旧ダイヤでは代々木上原で急行に接続の上後続行のパターンと、接続無しに後続行のパターンがありましたが、新ダイヤでは2本とも急行に接続するようです。
急行が先発だと混雑分散がされず先発の急行が混む形になってしまいますが、この形にする事により急行の運転間隔が均等になるため、成城学園前等で緩急接続する各駅停車の運転間隔の均等化が図れるため、全体を見てこうしたという印象です。
旧ダイヤと同様に経堂にて各駅停車と緩急接続し、登戸で後続の各駅停車に乗り継げる設定となっており、急行とは別の働きをするという事で、これはこれで良いのかなと思う次第です。
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<急行について>
従来は6本の運転で、行き先設定は以下の通りでした。
■01大野(本厚木)、08小田原、22小田原、31大野(本厚木)、37小田原、53藤沢
新ダイヤでは以下の通り変更になっています。
■01小田原、08大野(本厚木)、16小田原、23小田原、31藤沢、38小田原、46小田原、53小田原
旧ダイヤ時には大野で藤沢行快速急行の接続を受ける区間運転の急行が1本ありましたが、快速急行を足して優等運転するのが5本だったのに対し、新ダイヤでは7本と増発され、運転間隔のバラツキも無くなり改善されたと見て良いでしょう。
緩急接続駅が成城学園前、向ヶ丘遊園、新百合丘、町田で固定されパターン化されたことにより、混雑のバラツキは無くなりそうです。
総じて良い感じかなぁと思います。
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<各駅停車について>
前述優等部分でコメントした部分もありますが、準急が無くなり各駅停車8本が町田以遠まで走る形になり、各所の運転間隔は総じて旧ダイヤより改善されています。
18時台のダイヤパターンの直前に各駅停車の間隔調整で成城学園前始発の下り方面列車が1本設定されているのが特筆すべき点でしょうか。
向ヶ丘遊園で優等を待避することになり、乗りとおしをする場合所要時間が増となってしまっていますが、全体的に見れば許容できる部分なのかと思います。
なお、多摩線の各駅停車も急行の毎時8本化に合わせて接続列車の見直しが図られ、短時間で乗り継げる形になっています。
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以上です。
利用状況調査はそのうちチャンスがあったら実施したいと思います!!