2015年6月14日東急東横線祐天寺駅改良工事調査(1)
2015年6月14日に東急東横線祐天寺駅の改良工事状況を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
その(1)として駅施設のうちホーム階の状況です。
以下、コメントです。
起点方ですが、軌道勾配変更等の整備が完了したのち、分岐が挿入されています。
現時点では3基のうち2基が設置完了といった状況です。
駅部側の工事によらず施工できる事もあり、早い段階で挿入を完了してしまうかもしれませんね。
上り高架橋の拡幅工事状況ですが、盛土高架橋構築後、駅部側の高架橋構築にシフトしています。
柱の構築まで進捗しており、今後スラブ構築や既設部の取り合いの施工が行われるものと思います。
写真-2より駅部側を確認すると、スラブ面の配筋が確認でき、着々と高架橋構築が進められていることが分かります。
スラブ幅・形状を見ると、軌道部分だけでなくホーム基礎も兼ねるような感じなのかなぁ・・・
施工状況がなかなか地味に渋くてテンションが上がります(大変そう・・・)。
駅部についてはホーム壁面側に仮囲いが並ぶ状況になって暫く経ちますが、外壁撤去後上家改修を実施し、最終形に置き換えて再整備をしている状況です。
外壁の整備や上家の屋根材の整備が進められています。
上家が従来と比べて形状が変わっていないのに、何かしら雰囲気が変わったような気がして、色々と確認した結果、分かりました。
上家の形状は変わっていませんが、高さが変わっているんです。
架線を支持する部分を見ると分かりますが、支持部材が伸びていますよね。
これは上家をジャッキアップする事を想定して、吊り治具を可動できるよう準備しておき、上家の高さを上げた際に吊り治具をシフトさせて架線の高さを従来どおり維持するという感じでしょうか。
あれ?祐天寺駅の駅改良で上家形状って抜本的に変わるんじゃなかったっけ?とホームの掲示物を見ると、以前の図面とは異なっており、従来構造を活かしたまま高さを変えて2面3線化しても必要な空頭を確保する形にしたようです。
工期やコスト等理由は色々あるのでしょうが、活かせる施設を活かすのは良いやり方。
これで、何となく今まで観察していて施工構築物と現場状況が一致していないなぁと思っていた部分がぴったりハマった感じでスッキリしました!!
エスカレーター付近のみ仮囲いが無いため、上家支柱を目視確認できます。
その状況を見ると、既設柱を仮受けして切断してジャッキアップ後高さ追加の鋼材を入れて添接板で固定といった流れでしょうか。
ちょっとの高さ変更ですが、駅全体ですから大掛かりで大変だったんだろうなぁと思うところです。
終点方ですが、高架橋の拡幅工事が進められています。
上下とも2面3線化のため線路を外側にシフトさせる必要があり、その線形変更に必要な高架橋拡幅が進められています。
とりわけ拡幅量の大きい上り線側は目に見えて動きが出ていることが分かります。
現行ホーム部分が上り線になるような線形で構築されているようですね!!
その(2)に続きます。