2015年11月3日えちぜん鉄道工事・施設調査(1)
2015年11月3日にえちぜん鉄道の福井駅付近の暫定高架化工事状況や新駅施設を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
その(1)として福井駅の施設状況についてです!!
以下、コメントです。
新幹線の高架橋を暫定的に活用した福井駅ですが、駅舎は高架橋の下部分を活用しています。
既に完成している高架橋の端部に入口が設けられており、少々奥に進んで駅舎となります。
仮福井駅の入り口状況です。
高架下に仮の駅舎施設が構築され、入口部分にドアが設けられており改札口、窓口等は室内という形になっています。
左側に有人の改札、右側に有人窓口が配置されています。
このあたりは従来施設と同等機能といった形のようですね。
改札内は結構広めのスペースがあり、右側にはロッカー、待合室、その先にエレベーター、更に奥に階段が配置されています。
改札口上部にはLCDモニタが設置され、勝山方面、三国港方面の先発列車が1列車ずつ表示されています。
エレベーターは通り抜けタイプとなっています。
待合室は結構広めのスペースで、長椅子が設置されているほか、飲料の自動販売機があります。
ガラスが大きく見通しが良いのが印象的です。
各方面30分間隔という事で、使われる施設としての規模になっていますね。
仮設の階段という事で、鋼構造のいかにも仮な仕上げの構造です。
左右の手摺が一体となった構造という事で、周囲の本設高架橋には手をつけない形で整備している事が伺えます。
真ん中に黄色いラインが引かれ、左側通行で乗降位置を分離しています。
新幹線高架橋の位置が高いため、階段の段数が多いのは仕方ないところでしょうか。
ホームは1面2線構造になっています。
階段を上がったあたりに車両が停止している形になっているようですね。
1番線は三国港行、2番線は勝山行が使用しているようです。
ホーム上のLCD案内板には各方面2列車ずつ表示がされていました。
エレベーターについてはホームの頭端部側に連絡通路が設置され、ホームではなくエレベーター利用者が通行する必要最低限の幅の通路となっています。
コンコース階ではエレベーターと階段の位置が近く、そこを基準に通常より高い高架橋階まで上がると、エレベーターと階段は自ずと離れてしまいます。
ちょっとエレベーターが離れた形になっていますが、基本施設である階段を列車停止位置に近くするとなると、こういう構造になってしまうのは仕方ない所でしょう。
なお、1番線と2番線の線路はホームよりも頭端部側に伸びており、その位置が留置線のような構造になっています(実際に調査時には停止している車両が居ました)。
写真-9:頭端部状況および軌道状況
新幹線の高架橋の既に完成しているものとして、軌道部分の基礎構造となるスラブがありました。
そのため、えちぜん鉄道の施設はスラブの上に新規に仮軌道を構築する事となっており、高架橋の構造から見ると全体的に高い位置に各施設が設けられています。
新幹線の軌道配置と完全に同一ならばもう少しやりようが有りそうですが、やはり完全に一致する訳はなく、こういう形の整備になってしまった模様です。
ただ、この方針のために他駅も含めて暫定・仮施設が構築できているとも考えられ、綿密な検討結果なんだろうなぁとは思った次第です。
その(2)に続きます!!