2015年11月15日

2015年11月3日えちぜん鉄道工事・施設調査(2)

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 2015年11月3日にえちぜん鉄道の福井駅付近の暫定高架化工事状況や新駅施設を調査しましたので、複数回に分けて報告します。

 その(2)として新福井駅の施設状況についてです!!

 以下、コメントです。

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写真-1:駅入口付近状況

 上り線側の高架橋脇に高架ホームへの昇降設備が設置されています。

 最も手前には階段が設置され、基本ルートとなっています。

 左側にはエレベーターへの連絡通路があり、その途中左側の高架橋下部分に自転車駐輪場と待合室が設置されています。


写真-2:エレベーター乗り場付近状況

 エレベーター乗り場付近の状況です。

 高架橋のホーム階の出口に対して通りぬける形になるよう、通路を右に180度Uターンするとエレベーターのドアがある形となっています。

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写真-3:階段状況

 階段については福井駅と同様に段数が多くなっており、踊り場が一定ピッチで配置されています。

 利用客を踏まえてか幅は必要最低限といった感じですね。

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写真-4:ホーム全景(起点方を望む)

 続いてホーム階の状況です。

 まずは終点方から起点方を眺めるアングルでの確認です。

 ホーム幅は必要最小限の幅といった感じで、元々ホームの無い高架橋部分に暫定設置する苦しさが伺えるところ。

 ホーム上家は下りホームは2両分ありますが、上りホームは昇降設備に近い1両分のみ。

 下りホームは停止位置の関係で1両と2両の場合で運転台の位置が異なるため、各種設備を設置する上でも上家を2両分構築する必要があるのに対して、上りはその必要が無いといった部分が関係するのかなぁ?

 利用者視点で考えると、ホーム手前部分で待てる上りホームと、構内踏切がある関係で事前にホームまで移動する必要がありますし、そうした様々な要素を勘案した設計とした印象を受けます。

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写真-5:構内踏切状況

 今回特に注目していた高架橋上の構内踏切の状況です。

 新幹線高架橋の脇に在来線高架橋が設置されており、現実的に昇降設備を構築するスペースが無かったため、やむを得ずこういう形にした感じでしょうか。

 下りホームへの移動距離が少しでも短くなるようという事か、昇降設備に近い起点方の配置となっています。

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写真-6:ホーム全景(終点方を望む)

 ホーム柵の上部に単管で組まれた仮設の柵があるのが分かります。

 これは今回整備した暫定施設が新幹線施設を支障しないように整備されたことに関係しているようで、軌道がスラブに支障しないように高い位置にあるのとあわせてホームも高くなっており、その結果昇降設備等の連絡通路は高架橋の高欄を跨ぐ形になっています。

 一切既存の施設を一時的に壊すことなく整備している所が面白いところですが、故に全体的に施設が高く、柵を高くする(最初からしていれば良いような気もしますが)対応が取られたのかと思います。

 その(3)に続きます!!