2016年3月27日えちぜん鉄道施設調査(2)
2016年3月27日にえちぜん鉄道のフェニックス田原町ライン絡みの施設改良状況を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
その(2)として新田塚~鷲塚針原間の状況です。
新田塚駅は交換設備がある1面2線の島式ホーム構造ですが、その構造故に他駅のように既設ホームに低床ホームを横付けにすることが出来ず、配線変更をする形は取らず、外側に低床ホームを新設する形となりました。
そのため列車によって乗り場が変わるという事になります。
概ね現行のホームと同程度の有効長のホームが整備されました。
下りホームはホーム面が正式なタイル等の整備であるのに対して、上りホームは仮設材料で仕上られているのは工事工程的なものなのか、別の理由(今後何かしらの調整があり、それを受けてから仕上げをする等)があるのかもしれません。
上家は先頭車付近の一部範囲のみ設置されています。
新たなホームが出来たため、もともと構内踏切を有する構造でしたが、それが延長された形となっています。
こちらも簡易的な構造になっており、良い感じではありますが、今後コンクリート等の材料に置き換わる可能性がありそうかな。
河川敷に隣接するロケーションとなる中角駅は、直通列車が通過する形となったため、まったく手が入っていない状況です。
乗降がもともと少ない駅ということや、ダイヤ上通過させないとパターンが構成しにくいという背景から通過も妥当だと思いますが、仮に改良するとなると、土木工事の規模が他駅より幾分手間がかかりそうだなぁとは感じましたね。
そういった面も通過の理由なのかなぁと思ったりです。
鷲塚針原駅の全景です。
1面2線の島式ホームの構造であるところに、分岐を1つ挿入して3本目の線とホームを増設した形となりました。
バラストの色が真新しい部分が改良により手を入れた部分と捉えれば、思いのほか工事範囲は大きくないとも感じます。
既存のホーム位置に沿って低床ホームが設けられています。
既存ホームが構内踏切から階段という構成であるのに対して、新設ホームはスロープとしたため位置がやや頭端側になっています。
新設の低床ホームは必要最低限のホーム幅といった形ですが、スロープによりバリアフリー対応となっているなど配慮した構造と言えます。
上家は改札側かつ先頭車両である付近のみ設置ということで、他駅同様コスト面も意識した形ですね。
以上です!!