2016年12月17日JR常磐線山下駅施設調査(2)
2016年12月17日にJR常磐線「新」山下駅の施設調査をしましたので、報告します。
その(2)としてホーム階の状況です!!
ホームは1面2線構造で、有効長は6両分です。
昇降設備となるエレベーターと階段のホーム階の位置が概ね中央部になるレイアウトで、上家はその範囲にのみ設置です。
要するにホーム端部は屋根なしという事でして、エレベーターと階段の間に椅子が設置されており、基本屋根がある範囲で列車を待てる形です。
エレベーターは原ノ町側に設置されており、コンコース階とはドアが反対側でホーム中央部に向いています。
階段付近の状況です。
ホーム端部側に階段は向いているので、椅子を利用しようとするとUターンする形になります。
案内関係を見ると1番線、2番線とも両方面に向かう設定があるため共通の表記になっています。
ダイヤ上直線側になる1番線を両方面とも使用し、行き違い設定の場合は原ノ町方面列車が2番線を使用するようです。
現在6両編成の行き違いができる設備の山下駅ですが、駅周辺の施設形状を見ると暫定形状のようです。
今後常磐線が全通して特急や貨物列車が走る事になれば行き違いの有効長が必要になるものと思われ、当面は必要最低限の整備をして(急ぐこともありましょうし)、今後残る休止区間の再整備にあわせて増設工事を行うものと推測されます。
具体的には岩沼方は複線区間が暫く続くのが正規なようで、ちょっと先に分岐が入れられるよう、その部分だけ合成マクラギの範囲があります。
また構内も分岐位置から2番線側は合成マクラギの区間が暫く続いており、ここはいずれ線形変更で無くなる部分なのが分かります。
信号の位置や電架柱の位置、高架橋形状で概ね最終形は見えますね!!
原ノ町側の上家が無い範囲の状況です。
ホームの仕上げは全体的に端部タイル、内方線付警告ブロックと舗装という構成で標準的な仕様です。
乗車位置明示がなされており、編成両数による区分が示されていました。
岩沼方とは異なり、原ノ町方は施設の構造・仕上状況から、これが最終形状である事が読み取れます。
改良区間を2箇所にしないという方針だったのかもしれませんね。
駅構内部分は柵が高めで、その先は簡易な構造になっているのも印象的。
線間部分はスペースがありますが、ホームは現行の6両分のままという感じですかね?
高架橋上という事で軌道は前述の分岐部と暫定区間を除いて弾性バラスト軌道になっています。
柵は鋼構造でパネルに細かい穴が開いている特徴的な仕上げです。
意匠が凝っているのでなかなか格好いいです!!