2017年3月6日西鉄高架化工事調査(2) 春日原編
2017年3月6日に西鉄天神大牟田線の高架化工事状況を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
その(2)として春日原駅の状況です!!
以下、コメントです。
雑餉隈~春日原間については、いわゆる直上高架方式での高架橋構築が進んでいます。
線路脇に連続壁を構築し基礎構築が軌道に影響しないようにした上で施工が淡々と進められているようですね。
仮線スペースまでは無いけれど、ある程度の施工スペースがあるからこその施工選択なのだと理解するところです。
春日原駅ですが、駅構内の起点方では仮設の支柱が組まれている状況です。
工事案内掲示の記載から仮設構台だそうです。
駅部に施工ヤードが無いため、線路上空に仮設の人工地盤を設けて工事スペースを確保するとともに、クレーンを構築したりして線路近接の施工効率を高めていくのかと思います。
違うアングルから仮設の構台を見るとこんな感じです。
一部側道側に張り出していたりして、工事に必要なスペース確保に苦慮した状況が伺えます。
現行の橋上駅舎撤去等ホーム中央部の施工を行う際に活用される事になるのでしょうか。
ホームの終点方では高架橋の構築がかなり進んでおり、線路上空を覆うように高架橋の梁が設置されています。
起点方に比べて随分と進んでいる印象ですが、この範囲が仮設駅舎を構築するために急いでいるものと推測されます。
ホーム階に立ち並ぶ柱を見ると、現在線があるために梁が設置できない部分が接合部から理解できるところですが、これは切換後までこのままという事で、ホームは当面工事状態が続くこの雰囲気のままという事になりましょう。
直上高架方式による高架化は特に駅部で線路階は構築できても、コンコース階が暫定でしか構築できず、工事が長期化するデメリットもあります。
関東でいうと相鉄の星川と同様という形になりますが、春日原駅も橋上駅舎機能を一旦仮設化して機能移設する形になる模様です。
通路といっても高さの制限が強いため、高架橋下部に位置する部分は通路のみを構築し、駅業務施設は両端部の地上階に設ける形となりましょう。
写真-5の通り、地上階の営業線に支障しない位置に仮設の通路床面を設けていますが、ギリギリぶりが伺えるますね。
仮設の駅施設構築に先行して、自由通路が整備されていました。
この自由通路も先行して構築された高架橋に近接している事から、今後の工事に支障しない位置に設けた事が分かります。
設置条件的に今構築している仮設駅施設と同様の構造になっていると言えます。
高架橋下部部分は通路のみとし、外側に外れた部分に階段とエレベーターがあるレイアウトはなるほどなといった所。
自由通路の全景です。
高さはどうしてもスペースの制限下なので低めですが、頑張って造った感が分かります。
誘導ブロックや両壁面部分に手摺があるなど、仕様としてはしっかりしたものであることに寧ろ感心するくらいです。
仕上げその他、全体的に配慮が行き届いている感じですかね♪
春日原駅構内部分は鋼構造になっており、駅部等複線区間でない範囲はこの仕上げなのかと思います。
その先は雑餉隈側と同様にコンクリートの柱が建ち並んでいます。
その(3)に続きます!!