2007年11月11日東急各線工事調査(3)
2007年11月11日に東急田園都市線高津駅前後区間の切換直後の状況を確認してきましたので、運転台後ろから撮影した前景写真で状況を報告します!!
先日に続き、高津~溝の口駅間の状況です。
右は旧下りホームで、高い仮囲いにより区切られていますが、これは既存の営業線の脇で工事をするためのもので、狭隘空間で安全に施工するためのものでしょう。
線路が新線に切り替わると、反対側から見ることになるわけで、幾分ごっつい感じはしますね。
高津駅を出ると、外側線から内側線へ転線する分岐が設置されているのが見えます。
この分岐は大井町線の一部列車を二子新地、高津両駅に停車させるための渡りですが、分岐の位置が溝の口駅の手前ではなく、ここにある意味は何かありそうですよね。
大井町線の列車は大井町線用ホームに入線させるとして、早い段階で大井町線の内側線に逃がす必要性を考えると、例えば後続に田園都市線の急行が走るようなダイヤになるため、溝の口到着段階でスムーズに接続できるようにしたという事なら、なるほど納得できるような気がします。
下り線については配線上、大井町線の線路には田園都市線の列車は走らせない事が見えてきましたが、大井町線の二子新地、高津停車対応が日中時だけと公式に発表(駅掲示ですが)したのも、大井町線挿入が田園都市線のダイヤに支障しないという裏付けがあったんじゃないでしょうか。
大井町線の延伸がなされても、日中時に関しては田園都市線の輸送力は足りているように感じますし、現行ダイヤを維持する公算が高そうです。
既にダイヤの格子は出来ていて、それに合わせた配線が現行工事で作っているものであると捉えるのが自然かと思います。
旧線は工事の関係でクネクネ曲がっていますが、新線は最終線形なので、溝の口手前の暫定部分を除いて綺麗な直線線形になっています。
今は速く走っていないですが、完成時はどんな感じになるのか楽しみな区間です!! 結局速くないような気もしますが・・・
今回切り換えられた新線の軌道は固定式の軌道構造になっており、将来の完成線形で一体化されたマクラギが並んでいる形で構築されています。
そのため、今回の切換において内側線に転線させるため、本設マクラギの間に木材の仮マクラギを曲線になるように据え付け、その上にレールを固定するという施工方法をとりました。
切換が前提なら、その部分だけ融通が効くバラスト軌道にしておくという方法もあったのでしょうが、外側線ホーム使用時の切換後に後作業がない方法をとったのでしょう。おそらく工程確保
の観点での様々な検討の結果なのだと推測します。
木マクラギ区間は他区間よりレールレベルが高くなっており、手前の区間は締結装置等の工夫で、奥の区間はバラスト軌道なのでうまく擦り付けたという印象です。すごいことやりますよね!!
木マクラギも前後で固定したり、かなりの苦労が見え隠れしますが、こうして通過してみると、思ったよりスムーズです(当然ですが・・)。
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溝の口のホームから梶が谷方を見たら、下り外側線の桁架設工事が順調に進んでいるようで、仮囲いが既存のフェンスタイプからパネルのフェンスに変更されていました。
この桁工事が完成し、梶が谷方の留置線工事の進捗にもよりますが、とりあえず仮線分のスペースがあれば、溝の口のホーム使用を外側に振る事ができそうです。
振るんじゃないでしょうか?
外れっぱなしのオイラの予想ですけどね!! (苦笑)