東武東上線2008年6月14日改正ダイヤ分析 日中時
東武東上線2008年6月14日改正ダイヤの分析の続きということで、日中時の上下ダイヤについてコメントします!!
図-1:東武東上線2008年6月14日改正ダイヤ 日中時下り
図-2:東武東上線2008年6月14日改正ダイヤ 日中時上り
事前の情報から、川越市~森林公園間の急行が1本増発ということが明らかになっていましたが、増発後の急行が5本になることから、池袋~川越市間のダイヤパターンがどうなるのか、副都心線直通関連はどうなるのか、興味を持って居ましたが・・・
蓋を開けてみると、何とも理解しがたいダイヤでした。
といっても一定の基本格子はありそうで、その部分をピックアップしてみました。
・副都心線直通の急行(東武東上線内普通)は30分間隔の運転
・上記副都心線直通の急行と和光市で片接続する優等は急行で固定
・それ以外の優等は「急行、準急、急行」「準急、急行、準急」というパターン
・優等同士の緩急接続(ふじみ野)は廃止
・上記優等の種別に合わせて適宜普通のスジを設定
こんな感じでしょうか。個々についてコメントしますと、
・副都心線直通の急行(東武東上線内普通)は30分間隔の運転
・上記副都心線直通の急行と和光市で片接続する優等は急行で固定
メトロ副都心線の急行スジは、西武線内のスジも考慮した上で副都心線内が概ね15分間隔になるように設定されたスジと思われ、これを考慮して急行の位置を決めたのだろうということはダイヤから伺えます。
・それ以外の優等は「急行、準急、急行」「準急、急行、準急」というパターン
・優等同士の緩急接続(ふじみ野)は廃止
単に準急を急行に格上げするだけなら、従来の考え方でとらえれば準急はふじみ野で急行を退避するようなスジもあるのですが、急行を和光市~川越市間各駅で時間調整させてでも緩急接続を無くしているあたり、今回は狙ってそうしたと捉えてよさそうです。
理由として、箇条書きにもありますが従来の15分サイクルから60分サイクルになったため、準急が川越市先着だったり、後続の急行が先着だったりすると利用者が混乱します。よって原則先発が先着というパターンにして、分かりにくさを少しでも解消しようという狙いがあると思われます。
その結果、旧ダイヤで特に上りで顕著だった「急行のほうが準急より混んでいる」状況は改善されると思われ、その点では良い結果が得られそうです。
・上記優等の種別に合わせて適宜普通のスジを設定
池袋~成増間については、運転間隔が旧ダイヤの7~8分間隔から6~9分間隔と幾分バラツキが出たものの、8本の本数が維持されたので概ね問題は無いでしょう。成増行と志木行が交互運転ではなくなりましたが、優等が全て成増停車ですし、これも特段問題にはならなそうです。
一方和光市~川越市間ですが、急行を4本から5本にした分1本削減され、準急とあわせて7本となりました。前述のとおり副都心線直通の普通が概ね30分間隔なので、30分間に3本の時間帯と4本の時間帯があり、運転間隔は多少ばらついているのは仕方が無いところでしょうか。
準急がふじみ野で急行を待避しなくなりましたが、これに合わせてなのか、利用率均等化を図ったのか分かりませんが、普通も和光市~川越市間無退避になりました。よってダイヤを見て頂けると分かりますが、急行に追い越されずに済む位置にスジを引いた感じになっており、直通の運転間隔という意味ではだいぶばらついています。
副都心線直通は30分間隔で良いですが、準急が多い時間帯の30分間に有楽町線直通スジを挿入する部分がなく、結果として運転間隔が上下とも15、45分間隔になっているのは残念なところです。
しかし、以前に和光市で調査して、直通列車の利用率が低い事から、東武東上線内の急行乗り継ぎを含めた普通の本数確保のための列車だと捉えれば、まぁ良いのかなと考えています。