2008年6月25日

西武池袋線2008年6月14日改正ダイヤ分析 朝ラッシュ時

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 6月14日にダイヤ改正した西武池袋線の朝ラッシュ時ダイヤについて分析したいと思います。

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図:西武池袋線2008年6月14日改正ダイヤ 朝ラッシュ時

 副都心線開業に伴い快速が池袋行から副都心線直通にシフトし、そのフォローとして通勤準急が練馬に停車することになりましたが、ダイヤパターンの大枠の変更はなく、特に飯能~所沢間はほぼ旧ダイヤと同じです。

 改正概要に示されていない変更点をピックアップすると、

・通勤急行が準急をひばりヶ丘で追い越し、ひばりヶ丘~練馬間の列車順序変更
・快速急行が東長崎で普通を追い越すようになり所要時間1分短縮
・練馬から池袋方面列車は全てが池袋先着に(通勤準急は追い越しなし)
・有楽町線方面列車の練馬での停車時間短縮

 こんな感じかな? 一つずつコメントしていきます。

・通勤急行が準急をひばりヶ丘で追い越し、ひばりヶ丘~練馬間の列車順序変更

 この変更はおそらく理由が二つあって、一つ目として快速が副都心線直通になり練馬で2分近く停車するようになったため、準急が旧ダイヤのスジでは練馬に入線できなくなってしまったことと、二つ目として池袋行の優等が減ってしまうため、通勤急行の前優等列車間隔を短縮する必要があったことかなぁと考えています。

・快速急行が東長崎で普通を追い越すようになり所要時間1分短縮

 2003年3月12日の改正で区間準急を廃止し、メトロ直通の準急を設定するようになって以降、この準急を利用して練馬で普通乗継という利用を推奨するためか、基本的に練馬~池袋間において、並行ダイヤを組んでいましたが(例外:池袋行快速の江古田追い越し)、新ダイヤはどうした訳か快速急行だけ東長崎で普通を追い越すようになりました。

 15分サイクルの対である急行は追い越さず、快速急行だけという理由が分かりませんが、池袋の番線の関係とか追い越しの関係とか、そのあたりの理由のような気がします。適当ですが(苦笑)。

・練馬から池袋方面列車は全てが池袋先着に(通勤準急は追い越しなし)

 快速が池袋行から副都心線直通に変更になり、池袋方面の列車が28本から24本に減少しました。

 この削減がどの程度のものなのか、手計算でサラっと計算してみると、155%という平均混雑率が256両(10両×16本、8両×12本)から216両(10両×12本、8両×12本)になるので、副都心線に全くシフトしないと仮定すると平均混雑率は184%になりますね。

 他にもっと混んでいる路線もあるので184%なら・・・という気もしますが、西部池袋線は前寄り車両ほど混むという傾向がある路線なので、利用者に後部車両へのシフトを課す感じにはなろうかと思います。ちなみに優等総てが200%の利用率になるとすると(なりそうですが)、普通は164%になります。

 ここで練馬におけるメトロ線直通と池袋行の接続関係を見てみると、

 a)飯能発快速→豊島園発普通
 b)小手指発準急→保谷発普通
 c)練馬高野台発普通→豊島園発普通
 d)清瀬発普通→通勤準急

 という順番の繰り返しになりますが、これまで混んでいた快速を受けるのが空いている豊島園発であるのは納得。小手指発準急は快速・通勤急行の後続スジであるため、快速ほどは混まないので、比較的混む保谷発普通が受けても何とかなるかなぁ。

 やはり気になるのは、通勤準急が清瀬発普通を受けきれるかどうかという事でしょうね。石神井公園において清瀬発普通の直前に準急があり、直後に快速急行・急行があるので、清瀬発普通も練馬高野台発普通もさして混雑率は変わらないのかもしれませんが、差が有ろうが無かろうが、通勤準急の練馬着時点の混雑状況が読めません・・・

 これは調査してみないとね!!

・有楽町線方面列車の練馬での停車時間短縮

 過去にメトロ線直通系統の遅延が続き、有楽町線のダイヤに影響を与えたことから、改正後すぐにダイヤ修正をしたことがあり、その後は極力練馬の停車時間を多めにとるようになりました。

 旧ダイヤにおいても全列車が2~3分の停車バッファを持たせていましたが、新ダイヤでは本数が12本から16本になったこともあり、準急と清瀬発普通の停車時間は1分無い形になってしまいました。

 この変更により遅延が起きるのか大丈夫なのか、気になるところです。