2008年7月 2日

2008年6月28日メトロ副都心線渋谷駅施設調査

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 副都心線オフ1日目(2008年6月28日)に東京メトロ副都心線の渋谷駅の施設を確認しましたので、報告します!!

 副都心線の渋谷駅は東急管轄であり、東急テイストの駅になっている事は開業初日に確認できましたが、今回は施設をもう少し詳しく確認してみたいと思います。

 2面4線の駅を暫定1面2線で使用しているといったあたりは改めて言うまでも無いですが、細かく見てみるとその「暫定状態」が面白いことに気づきます。

 そもそも副都心線開業時は東横線直通可能状態ではない訳で、駅施設としても池袋側に偏っています。具体的には正規の位置より約2両分池袋寄りに仮設ホームを設けてやりくりしている状態になっています。

 都営新宿線の初期の本八幡や、横浜市営の初期の戸塚みたいな感じですかね?

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写真-1:池袋寄り端部の暫定ホーム部分

 壁の仕上げで分かるとおり、パネルの無い部分(約2両分)は最終的にはトンネルになるため、駅名標等最小限の施設のみ掲示という状況になっています。

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写真-2:最も池袋寄りの階段に挟まれたスペース

 この写真の左右に見える施設が最も池袋寄りに位置する階段部分になりますが、最終的にはホームの端になる階段であり、中線2線についてはトンネル函体の形状で分かるとおり建築限界ギリギリの状態です。

 よって、中線を使用した形では池袋方の暫定ホーム部分が構築できないため、このような幅広い両外側線間を埋めるホームになったという事なのでしょう。

 厳密に言えば、暫定的にに延伸しているのは10両編成のための延伸なので、外側線のみ10両といった形であれば、暫定2面4線運用も出来たのかも。

 ただ、当面の運転本数そう多くなく、流動面や利便性を考慮した結果、現行の形状がベストという判断になったのかもしれませんね。言い換えると、暫定状態のために案内機器等を個別対応させる必要が無くて済む、どの階段でもOKよ的な状態が都合良かったのかもです(考えすぎ:笑い)。

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写真-3:東横線延伸方面側ホーム端部状況

 この写真の先は現在工事中区間になるわけです。仮の壁ギリギリまで軌道が敷設してあり、地下の工事は出来る限りやってしまうものなのだなぁと改めて実感。中線の軌道も可能な箇所は既に敷設が完了していますよね!!

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写真-4:未使用の東横線延伸方面側端部階段

 施設としては完成状態にありますが、この先の部分が工事中という事ですね。

 この階段の左右のホーム幅がしっかり確保がされていたりして、渋谷方の暫定部分とは対照的だなぁと感じます。

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写真-5:駅施設の階層案内表示状況

 例のデザインがきっちり表現されていますね。オイラはカイコの繭にしか思えないのですが、やはりすごいデザインです。

 デザイン的に凝れる部分が施設的に制約の無い部分であることがよく分かる案内表示になっていますが、それは余談として、前述の未使用の階段は追記で対応できるようになっていますね。

 池袋方に暫定延伸している状態をウマくぼやかしています!!