2008年12月12日

副都心線開業半年後調査に向けたメモ(東武池袋編)

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 東京メトロ副都心線が開業して半年が経ちました。

 初期状態の混雑状況は幾分調査したのですが、あくまで初期状態ということで、定期移行がある程度固まる半年後にじっくり調査しようと考えていたので、このタイミングで調査をしたいと思います。

 その前段でダイヤ改正前の状況を確認しておきたいと思い、前の調査データですがバタバタして未公開だったことも合わせて公開、コメントします。

 昨日に引き続き、東武池袋駅の状況です!!

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図:2008年6月11日(水) ダイヤ改正直前の東武東上線池袋駅混雑状況データ

 まずデータの前提ですが、ピーク60分間の推定平均混雑率が134%となったので、概ね実情に沿ったデータが得られたと捉えて良いかと思います。

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 まず、全体的な混雑状況ですが、この調査結果からはピーク60分間は7:43~8:43の1時間、最ピーク30分間は8:00~8:30となっており、特に8:15~8:30の時間帯は混雑が顕著でした。

 平均混雑率は134%と首都圏路線においては比較的空いていますが、ピーク時の混雑はそれなりに高いという印象を受けます。言い換えれば最ピークを除けばそれほど混雑していないとも捉えることが出来るのかもしれません。

 列車種別ごとの混雑状況を見てみると、平均値の上では通勤急行>準急>普通の順になっていますが、運転サイクルごとに明確な傾向が出ている訳ではなく、ケースによっては準急が通勤急行を上回ったり、普通が優等を上回ったりしていることが分かります。

 よって、緩急比率1:1というバランスは概ね良好であると見て良いでしょう。

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 6月14日改正ダイヤを以下に示します。

 https://okiraku-goraku.com/2008/06/17/

 急行の設定など幾つか変更点はありますが、こと池袋の混雑に関して言えば、運転本数が27本から24本になることと、普通の成増~池袋間での優等待避が1箇所から2箇所に増えることによる影響がどれだけ出るか?がポイントかと思います。

 ただ、前述の通り緩急比率1:1において混雑率のバラつきが無いため、本数が減ってもその分だけ各列車の混雑率が高くなるだけで、一部列車だけが混むという状況は無いのではないかと考えています。

 普通の待避増による優等へのシフト量が少ないと仮定すると、優等(新設の急行、通勤急行、準急)は概ね旧ダイヤ時の144%から162%、普通は122%から137%程度になると思われます。無論平均値ですので、最ピーク時はもう少し高くなるでしょう。

 これら混雑率は他路線の数値と同等かやや低い程度ですから、まぁ何とかなりそうかなというのが率直な印象。優等は所要時間減と混雑率のトレードオフなのに対して、普通が待避増で所要時間が増えてしまった部分は心残りですが・・・

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 副都心線開業によるシフトがあれば本数が減っても混雑率がある程度までで留まりそうですが、シフト量がどの程度あるのかは正直よく分かりません。

 上記調査で池袋着8:00~8:30の30分間が混雑ピークであると判断しましたが、新ダイヤにおけるメトロ線への直通比率が高い時間帯(4本連続直通など)と一致しており、ダイヤ的にはシフトもやむなし的な雰囲気を感じつつも、副都心線設定による本数増の分だけメトロ線内の平均混雑率が下がるだけで、座れる人が増えるのは微々たるものですから、そもそも座ろうという意識が働かないであろう東上線利用者は東上線を利用し続けるのではないかと考える訳です。

 とまぁ、推測はこのあたりで終了して、新ダイヤの調査を池袋で再度実施しようと思います。

 優等と普通の混雑率の変化、最ピーク時の混雑状況あたりが見れれば何かしら分かることがあるでしょう。

 近いうちにやります!!