2009年3月12日東急東横線渋谷~代官山間地下化工事調査(2)
2009年3月12日に東急東横線渋谷~代官山間地下化工事調査をしてきましたので、2回に分けて報告します。
その(2)として、代官山から渋谷まで徒歩移動をしながら現地の状況を確認しましたので、簡単にコメントしたいと思います。
線路は上下線とも渋谷方面に向かって木製覆工がびっちり敷かれ、ホームについても仮設になっていることが分かります。
まさに工事モードといった状況です。
代官山駅の渋谷方はレールレベルが下がるため、線路下を掘削する必要が出てくるわけで、現在は工事桁による線路仮受工が進められている状況です。
アプローチ部分で深く掘削するわけではないのですが、そうは言っても掘削せざるを得ないので、土留めしたりホームを仮設化したり手間がかかりますね。
渋谷1号踏切道から代官山駅側を見た状況です。
この付近で完全にトンネルに突入しますので、代官山駅からの勾配のキツさが分かるでしょうか。
また、擁壁側の防護鉄骨のゴツさなんともが印象的であります。
既存区間はこの写真で分かる通りレベル区間になっていますが、切換後のトンネルは周辺の地形に沿って下り勾配になっており、この写真の線路が見えなくなるあたりでは交差道路の真下(現在は真上)にまで下っています。
よって、線路直下の工事といっても、位置はかなり下がっているということです。
フェンスで防護されていて中が見えないのが残念です(苦笑)。
トンネルは既存線路と交差している道路の真下になります。
開削で箱型トンネルを構築する区間ですので、既存の線路を仮受けしているかと思いますが、これだけ高さがあるので、フェンスの奥には頑丈な鉄骨が組まれているのかと思われます。
それにしても起伏に富んでいる周辺の地形ですねぇ。工事が面倒ったらありゃしないです・・・
JR線交差部付近で線路直下の状況が若干見えました。
やはりイメージしたような感じの状況ですね。
JR交差部は現場にあった施工案内から、JR線の両側に立孔を構築しながら、JR線の軌道を仮受けする準備をしている状況であることが分かりました。
工事の区分として東側の立孔は東急、西側の立孔はJRとあったので、JR交差部はJRに施工委託しているようですね。
東側の立孔が東急なのは、渋谷側が矩形シールド区間なので、その到達部として管理するためでしょうか。そう考えると、西側の立孔がJRなので、他のアンダーパス現場のようにHEPを用いそうです。
個人的にあまり見ない状況で興奮してしまいましたが、矩形トンネル区間については、既存の高架橋を仮受けすべく、橋脚と橋脚の間のスペースに架設部材が隙間無く組まれていました。
これは、矩形シールドを通過させるために支障部を撤去する必要があり、既存の高架橋の基礎を撤去するための仮受けかと思います。
橋脚の「点」で支えるのではなく仮設材の「面」で支えるということですよね。
ここから先渋谷までは開削による箱型トンネル区間になり、ここは矩形トンネルの発信・到達部で、いかにもな状況になっています。
もうこのあたりは既存区間から離れていて、視覚的な面白さはありません(笑)。
気づかないうちに工事が進んでいることでしょう。
以上です!!