2009年5月26日東急大井町線溝の口延伸工事調査(1)
6月6日に東急各線のダイヤ改正が行われるため、そろそろ現場も動きがあるのではないかと思い、昼間仕事と夜仕事の合間に溝の口駅を見てきましたので、2回に分けてコメントしたいと思います。
その(1)として溝の口、高津駅の状況と6月12日~14日の上り線切換についてのコメントです!!
配線的な変更は前回調査からありませんが、上り副本線部分のバラストが袋詰めになっており、切換が近いことが分かります。
後述しますが、工事案内掲示から6月12日(金)の夜間から6月14日(日)の3日間で上り線の切換を行うようで、その準備作業が進められているという事ですね。
下り内側線(延伸後の大井町線下り線)部分の軌道工事は完了しており、ホーム端部のタイル施工が完了していることから、ホーム端部に簡易柵がつけられていました。
下り線のホームは完成状態にあると言って良いでしょう。
下り外側線は新しい軌道構造になっており、内側線も一旦軌道が撤去されたので、新しい構造で再構築するかと思ったら、再び似た構造の軌道が敷設されました。見えないところで構造が違うのかどうかは分かりませんが、見た目はこんな感じ。
個人的に面白いなと思ったのは、この写真中央部にある両側タイプの伸縮継目です。ゴツイね!!
上り内側線のホーム端部が仮設状態になっています。これは、高津方の切換を行う際に線形が変わるためだと思います。
切換後、大井町線延伸までに一気に施工していくものと推測します。
前回調査で若干コメントしましたが、大井町線用の案内表記の上に田園都市線用の案内表記シールを貼ったものです。
前回調査時は2台のうち1台がこの形に、もう1台が大井町線用の案内表記の上に白い紙で目隠ししていましたが、今回調査ではいずれも田園都市線用の表記になっていました。
4番線側のLEDが現行「3、4番線」とあるので、それを使っても良さそうな感じですが、約1ヶ月間のためにここまでするんですねぇ・・・
梶が谷方と同様に外側線軌道の一部範囲のバラストが袋詰めになっており、切換準備が進められていました。
溝の口の高津方の分岐がなくなると、代わりに高津駅の渡りを使わなければならない状況になる可能性が高く、高津に移動して状況を見たところ、バッチリ準備完了な雰囲気でした。
溝の口駅の内側線のLEDに田園都市線用の案内を準備していることから、切換段階として梶が谷方の電留線~内側線~高津手前の渡り経由で外側線という運用時期があると睨んでいましたが、どうやらそんな感じになりそうです。
この掲示から、前述の通り6月12日(金)の夜間から6月14日(日)の3日間で上り線の切換を行うことが読み取れます。
この切換の内容が溝の口駅の前後の渡りを撤去するという大井町線延伸時の最終配線を構築する内容であり、その段階で朝ラッシュ時に行われている交互発着がダイヤ上は多分なくなると思われます。
多分と書いたのは、6月6日の改正が半蔵門線を含めたもので、更に1ヶ月後に改正するとは思えず、既に交互発着じゃない時刻になっているだろうという予測であります。
それじゃあ実際の運用はというと、上記の切換の間合いが土休日ダイヤの範囲であり、交互発着が行われる平日ダイヤには影響を与えず、内側線と外側線を溝の口駅として切り離しても、梶が谷方電留線先の分岐と高津駅付近の分岐を使えば、現行通り交互発着することは可能です。
大井町線延伸後は本数が増えるため、溝の口~大井町線方面利用者を田園都市線に乗せなくて済むことになり、準急導入後の二子玉川のようにホーム滞留も無く出発時の遅延リスクが下がることで1線運用が何とか可能になると思われますが、大井町線開業前はあくまで現行の流動です。
よって、朝ラッシュ時の交互発着はギリギリまで行われると期待したいところです。そのための数日間の切換だと!!
溝の口のホームの使用方法が変わるなら、既に変更の周知があっても良さそうですし。
・・・
と個人的予想を推すための理屈を並べてみたものの、大井町線列車の試運転も行わなければならず、外側線脇の防音壁施工など短期間で勝負しなければならない施工が残っていることを考えると、ギリギリまで新線区間を田園都市線に割くのは現実的ではないかなぁと工事屋的な考えも出てきてしまいます。
朝ラッシュ時は延伸ギリギリまで交互発着運用を行い、日中時間帯については6月15日からしばらくは内側線1線で運用を行い、その間外側線側の整備を一気に行い、それが終わったところで外側線の運用に変更して、大井町線の新運転等準備を行うのではないかな?と予想しておきますか!!
まぁ、なんにせよ楽しみな状況ですね♪♪