2009年9月26日成田新高速工事調査(3) 空港第2ビル駅編
2009年9月26日に成田新高速の工事状況を確認したく、成田空港~成田湯川間の調査をしました。
先日に続き、その(3)として京成線の空港第2ビル駅の状況についてコメントします!!
空港第2ビルは1面2線化工事をしていますが、対面ホームが島式ホームになる形であるため、コンコース部分の工事は成田空港ほど大きくないようです。
実際に動きがあったのは、改札口脇のエレベータ-設置のための仮囲いのみでした。
エレベータ-は現行1基ありますが、京成上野方に位置しており、スカイライナー停車位置からだと若干遠いということもあって増設するのでしょうか。
京成上野方の一般列車が停車する側の階段を降りたところの状況です。
空港第2ビル駅の改良概要ですが、1面1線構造を1面2線構造にして行き違い可能な構造にすることが公式資料から分かっています。
実際には、成田空港駅同様に既存の地下函体に横付けする形で新たな函体を構築することになったようで(構造上壁面を全面的に撤去するのは困難だったと推測)、現行の改札口スペース直下という位置関係から現行ホームとは別の階段を設けることも出来ず、現行ホームとの連絡通路をホームに10箇所設け、そこを通り既存の階段・エスカ等を利用する構造になった模様です。
そのため、壁面側に写真のような仮囲いが10箇所あるわけですね。
10箇所の連絡通路は等間隔に配置されている訳ではないようで、この写真のように連続している箇所もあります。
壁面を撤去するにあたって、支障物がある箇所などは避けないといけないので、施工しやすい箇所を選定しているのかと思います。
現行ホームでさえスカイライナーと一般列車をずらして停車させているくらい有効長が長いのですが、京成上野方に2両ぶん程度ホーム延伸を行っているのが確認できました。
成田新高速の新型特急(将来10両編成)を想定しているのかもしれませんが、成田空港もそうですけれども現行設備で十分な気がするのに、ここまでするのは何か理由があるのでしょうね。
片側に2本縦列で停車させて縦列行き違いなんてアクロバティックなダイヤを組んだりしたら面白いけど、まぁ無いでしょうな。
現行どおり案内上停止位置をずらすというのが現実的なところでしょうが、行き違いが出来るようになると、上下の区分は番線で出来そうなので、停止位置で京成系統と北総系統(成田新高速)を分けるなんて事をするのかもしれませんね(適当な予想・・・)。
暗くて分かりにくいかもしれませんが、既に分岐を介して軌道が敷設されているのが分かります。
分岐位置がかなり遠いのは、島式ホームとは言え構造上現行線と新設線の線間はかなり離れるものと思われ、その線形を確保するとなると、駅からかなり離れた位置で分岐する必要があるものと思われます。
こちらは走行中の車内からの撮影なのでボケボケですみません・・・
左側に分岐する2線が従来の京成本線方面で、先な見える直線側が成田新高速への線路となります。
既に分岐も設置されているのが分かりますね。
ちなみに配線計画ですと、今回新設する線路から京成本線方面へ直接結ぶ線路が作られることになっていますが、このアングルで見た限り、まだ出来ていないようです。
現時点での配線でも新設線から京成本線方面の上り線に進めるので、行き違い制約を考慮しなければこのままでも良さそうですが、どうなのでしょう?
計画が変わったのか、まだ施工途中なのかは分かりません。
次に成田空港方の状況ですが、京成上野方と同様に階段を降りた場所に仮囲いが設けられているほか、数箇所の仮囲いがあります。
京成上野方、京成成田方いずれも階段から近い場所に連絡通路が設置されており、構造上仕方無いなかでも極力利便性を確保しようという感じを受けますね。
こちらも現在使用しているホーム端部から先、ホーム構造の範囲がありますが、元々出来ていた構造とも言え、京成上野方のようにホーム仕上げにかかる建築の施工の気配が無いため、工事対象ではないかもしれません。
こちらも分岐の設置が完了しているのが見えており、前後の関係から恐らく新設線の軌道工事は完了しているのではないかと推測します。
見えない部分が多くて若干消化不良ぎみですが、空港第2ビル駅の状況はこんな所で!!