2009年9月26日成田新高速工事調査(4) 成田湯川駅編
2009年9月26日に成田新高速の工事状況を確認したく、成田空港~成田湯川間の調査をしました。
先日に続き、その(4)として成田新高速の新設駅となる成田湯川駅の状況についてコメントします!!
現地までの足取りについては、9月26日の記事をご覧ください。
成田湯川駅は約150mの有効長を持ち、8両編成対応の2面4線駅です。
160km運転の通過列車があることから、中線2線が通過線となる新幹線方式の構造です。
完成パースを見ると、1階がロータリーと改札入り口、2階が改札口、3階がホームのようで、エスカレータが6基、エレベータが3基とのことですので、地上階~改札階間にエスカレータ2基、エレベーター1基、改札階~上下ホーム間にそれぞれエスカレータ2基、エレベーター1基という構造であると思われます。
ホーム面高さがグランドレベルから高いことが分かりますが、視点をJR成田線側に移すと成田線の盛土路盤を回避するための位置であることが分かります。
駅周囲は民家も少なく駅前ロータリー用地がそのまま広大な作業ヤードになっていました。
作業状況ですが、概観を見る限り、既に土木工事は完了しており、仮設足場状況から分かるとおり建築の外観仕上げ工事が進捗中といった状況かと思います。
線路上というか、踏切部分から撮影したアングルです。
成田線の現行線路位置を中心に、やや間隔の広いスパンで桁を構築している背景には、将来的な駅設置も想定していることが伺えます。
あくまで現行では駅設置の計画は無いようですが、かといって作れない構造にする必要もなく、妥当な状況かと思われます。
ちなみに、JR施設からは駅設置の気配はまったく感じられませんでした(笑)。
高架橋上の状況としては、ホーム部分はタイル・舗装等工事はまだのようで、外装工事の後に工事が行われそうな雰囲気です。
軌道は駅のホーム位置にかからない前後部分でマクラギ・レールの敷設が進められていました。
施工の競合を避けるための手順といった感じかと思われます。
成田空港方部分を拡大した状況です。
軌道工事は前述の通りで、分岐位置を優先的に行なっているようです。
その手前箇所に昇降足場が組まれていますが、駅上家外装工事のためのものと思われます。
成田湯川駅の印旛日本医大側すぐの場所は周囲の地形上地下函体を構築するような形になっていますが、土被りが浅いためか、周囲の土留めを行い、開削状態にして構築を行なったようです。
そのため、写真の通り函体の上面を確認することが出来ました。
今後は埋め戻し・仕上げの作業へと進んでいくものと思います。
写真-7の更に印旛日本医大側については、高架橋区間になっています。
既に高架橋と高欄、電架柱の施工は完了しており、現在は軌道を敷設している状況のようです。
参考までJR下総松崎駅から確認した高架橋構築状況です。
真新しい高架橋が美しいですね!!
基本的に連続した構造になっており、柱ピッチは一定ですが、交差道路等がある箇所についてはスパンが飛んでいるのが見えます。
そうした箇所は施工が後回しになるケースが多いですが、それでも外観的には工事が完了していますので、見ていない部分の状況は分かりませんが、ほぼ完了状態にあるのではないかと思います。
次回は機会があったら、印旛日本医大駅付近を確認してみたいと思います!!