2009年10月22日

成田新高速ルート開業時のダイヤを考える!! (3)

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 先日に引き続き、成田新高速ルート開業時のダイヤを考えると題して、既に公表されているソース内容について分析してみたいと思います。

 その(3)として、日中時において「成田新高速ルートを走るスカイライナーと従来の京成本線経由のスカイライナーが走ることになる」ようなので、その関係性について想定してみました。

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図-1:想定ダイヤ1(京成上野口等間隔)

 まずはベース想定ということで、京成本線系統は現行維持として、成田新高速系統が京成上野口で20分等間隔を維持する形で組んでみました。

 成田新高速系統は日暮里~空港第2ビル間36分とのことなので、京成上野~日暮里間を日暮里の停車時間込みで5分、空港第2ビル~成田空港間を空港第2ビルの停車時間込みで3分と想定し、全線44分運転としました。

 現行のスカイライナーが京成上野、成田空港でそれぞれ18~19分折り返しになっていることから、少なくとも15分程度は折り返し時間を確保するという前提で上下スジを引いてみたのが図-1です。

 京成上野口を20分等間隔にすると、44分と61分の所要時間差17分がそのまま成田空港口のスジに影響し、京成本線系統はかろうじて成田新高速系統の直前に到着するという状況です。

 下りはこれで良くても上りは利用率が大きく差が開いてしまうと思われ、また一般列車を含めた空港第2ビル~成田空港間の単線区間のダイヤを構築するのが難しそうで、ちょっと現実的ではないかなというのが率直な印象です。

 また成田空港のスカイライナーホーム1線に2系統を入れることは、逆に京成上野方の間隔がいびつになるので、結局のところ、2系統のスカイライナーは別ホームを使うことになると考えました。

 ならば、成田新高速系統が長時間成田空港駅のホームを長時間停車しても良いのかなということで、所要時間差を加味したパターンを作ることにしました。

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図-2:想定ダイヤ2(所要時間差適性化&京成本線系統停車駅増)

 図-1を作成している段階で、成田新高速系統が完全に増発の形で設定されることから、京成本線系統の利用率が低くなるのは明らかで、運転間隔を考慮するだけではなく停車駅を増やすなどして京成本線内の短距離・中距離利用を拡大する流れが自然なのでは?と考えました。

 追加駅は色々な考え方があると思いますが、複数系統かつ時間帯で停車駅が異なるのは分かりづらいと捉え、京成本線系統については現行の夕ラッシュ時以降運転されているイブニングライナーの停車駅に日中時のスカイライナーの停車駅である船橋を追加する形としました。

 これで京成本線系統の全線所要時間は64分となり、成田新高速系統とは20分差になったことで、京成上野口を20分等間隔にしないにしても10分サイクルベースになりそう?ということで組んだパターンが図-2です。

 一般列車スジを想定していないので、あくまでベース案ですが、本線系統は上下とも成田新高速系統の10分後に出発し、10分前に到着する形なので、多少なりとも利用が見込めるかな?と思っています。

 成田新高速系統は所要時間差を両終端駅の停車時間でカバーするため、いずれも30分以上停車する形になりますが、図-1の約15分折り返しよりは余裕があって良いかな?と捉えています。

 とりあえずこのパターンをベースに一般列車を組み込んでいきたいと思います!!

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 以上、3回にわけて想定を行ないました。

 また暫くしたら一般列車を含めた続編をやりたいと思います。

 しばしお時間をください。