2009年11月15日京成線空港第2ビル駅工事調査(2)
2009年11月14日に切換工事が実施された京成線空港第2ビル駅の工事状況を調査してきましたので、3回に分けて報告します。
その(2)として、空港第2ビル駅の最大の特徴となった上下ホーム間をつなぐ連絡通路状況についてコメントします!!
下りホームに下車して、最初に目が行ったのは何を隠そうこの連絡通路です。
空港第2ビル駅は比較的照明が暗い駅なのですが、その中にあって連絡通路の位置を示す門型の照明が一目で分かる状況になっていました。
地下駅という施工条件でのホーム新設ということで、このような10箇所の連絡通路で上下線ホーム間を繋ぐという構造になってしまったので、極力分かりやすさを図ったという事なのでしょうね。
連絡通路という事で、上りホームが離れている印象を抱いてしまいますが、実際にはこんな感じ。
確かに連絡通路はありますが、それほど離れているという感じではないかなぁ?と思います。
エスカ・階段は既存のく体側に位置しているので、上りホームへは連絡通路を通ることになりますが、さすがにアクセスを考慮して、エスカ・階段を降りた場所には連絡通路がすぐあるような位置関係になっており、上りホームの存在が分かるようになっていました。
こう見ると、下りホームとそう距離は変わらないなという感じも受けますよね。
成田空港方のエスカに実際に乗って、ホームに降りたタイミングのアングルで撮影しました。
前方にエレベータの仮囲いがあるので、ちょっと分かりづらくなっていますが、この部分についてもすぐ右側に連絡通路があります。
上部の案内、前方の案内、床の案内というトリプルアタック(?)で概ね利用者は理解していたようでした。
連絡通路の幅はマチマチで、構造や施設のレイアウト等、様々な条件のなか、可能な限り広くしたという印象を受けるわけです。
写真-1,2の一般列車側もそうですが、この写真-5程度の幅があると連絡通路というよりも柱に挟まれたスペースという感じで、スカイライナーは待ち列が長くなることから、このように連絡通路部分まではみ出ているような状況もありました。
一方、こうした閑散部分もあるわけで、ある程度需要を見越して作った部分はあるのではないかな?と良いほうに解釈したいと思います。
ちなみに案内関係は明日詳しくコメントしたいと思いますが、同じ1番線でスカイライナーと一般列車で停車位置が違うので、そのあたりの案内が細かく壁面に示されています。
以上の状況がおおまかな連絡通路の状況となりますが、あらためて構内図で確認をしておきましょう。
連絡通路は前述の通り10箇所で、等間隔ではなく施設的な制約と流動を考慮した位置に配置されています。
ホームの幅は上りホームのほうが下りホームよりやや狭いですが、既設のく体を拡幅した関係で、京成成田方端部付近はむしろ上りホームのほうが広くなっていたりします。
エスカ・階段の位置はホーム全体のほぼ中央付近であり、一般列車は京成上野方面に向かって後部が混むのは今までと同様の状況でした。
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最後に今後の工事関係についてコメントしておきます。
今回上りホームを使用開始しましたが、エレベータ工事は継続中であり、その他仮囲いが一部残っていることから、後続工事がまだあります。
ちょうど写真-7の構内図で工事中と示されている部分ですが、反対側でエレベータ工事の仮囲いが設置されており、この連絡通路は仮壁で塞がれたままになっていました。
連絡通路ではありませんが、上りホーム側の壁面で仮部分になっている箇所がありました。
切換は実施されましたが、まだホーム上の工事が幾つか残っているという事なのでしょう。
今後の進捗に従い、順次使用開始していくものと思われます。
以上です!!