阪急京都線2010年3月14日改正ダイヤ分析(1) 朝ラッシュ時編
最近ニュースに目を通す余裕がなかったのですが、先日12月9日付の阪急京都線ダイヤ改正(来年3月14日)のプレスに気付いたため、この内容について思うところコメントしたいと思います。
本日は、その(1)として朝ラッシュ時について考えたいと思います。
朝ラッシュ時の改正点は、
1)茨木市発準急の廃止、普通の増発、淡路における接続改善
2)通勤特急の茨木市停車
の2点に集約されるかと思います。
いずれも主目的は混雑の均等化による改善になるかと思います。
言い換えれば、現行ダイヤに混雑バランスの悪さがあるということになりますね。まずはそのあたりチェックしてみましょう。
1)茨木市発準急の廃止、普通の増発、淡路における接続改善について
準急を普通に格下げする目的はソース文面から普通列車の混雑緩和のためである事は分かりますが、茨木市発準急は梅田行なので、梅田行普通の混雑が厳しいことが推測されます。
現状ダイヤを見てみると、梅田行普通は4本しかありませんが、淡路で北千里発の普通に接続しているため、利用機会という意味では毎時8本使えるので、4本だけ極端に混むという感じにはならなさそうに思えます。
ただ、淡路接続パターンの普通は直前に梅田行準急が設定されているのに対して、梅田行普通は直前フォロー列車が無い(混んでいる快速急行のみ)ため、混雑が集中してしまうのかな?という感じではあります。
以上は淡路までの混雑差の概念で、それプラス淡路の特性上、淡路における北千里方面からの接続本数も混雑に与える影響は大きいでしょう。そのあたり調査していないのでコメントは避けますが、前列車間隔が広いという事は混雑面での不安要素となりましょう。
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茨木市発準急を普通に置き換えた場合、現行の天下茶屋行普通スジをなぞるような形になると思われ、準急待避の必要が無くなる天下茶屋行普通は通勤特急に追い越されることなく淡路まで到着させることが出来そうです。
準急の通勤特急淡路待避が淡路駅の接続を考慮する上でのネックになっていたことから、この解消と合わせて、梅田・天下茶屋方面いずれも特定の列車に集中しないようなパターンにするものと思われます。
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2)通勤特急の茨木市停車について
通勤特急の茨木市停車については、単純に快速急行との混雑差を無くすための対応と見て良いかと思います。
従前の考えとしては2扉車はあまり混雑させないという方針があったかどうか分かりませんが、ある程度混雑差は許容していたように感じますが、特急用車両の変更に伴い、混雑率均等化を目指すことにしたのかと推測します。
快速急行との混雑差については、現行ダイヤを調査したデータがあればよかったのですが、残念ながら無かったので、その前のダイヤ、しかも新年5日という悪条件ものですが、参考まで示します。
図-2:【参考】過去に調査した淡路駅朝ラッシュ時利用状況データ
ざっくり見て頂ければ分かるとおり、快速急行と堺筋急行が混んでいることが分かります。
優等のパターンは基本変わっていないので、通勤特急が茨木市に停車すれば、その他優等列車の混雑率が緩和されることでしょう。
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今回のダイヤ改正内容はロジック的には分かりやすく、恐らくプレスに書かれている改善効果は見込めるものと思われます。
前回の改正では「普通駅のうち利用の多い駅に停車する準急」を設定することで普通を整理してパターン化するという目的があったのかと思いますが、下手な優等は普通に勝らずと言うと言いすぎかもしれませんが、結果そういう状況になってしまっていたと思われ、今回摂津駅開業というタイミングで普通の利便性を向上したことは、きっと正解なのだと思います。
改正効果はいずれチェックしてみたいですね。
平日に大阪行けるかなぁ??(苦笑)