2010年3月 3日

東京メトロ副都心線2010年3月6日改正ダイヤ分析(2) 日中時下り

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 昨日に引き続き、東京メトロ有楽町線・副都心線の2010年3月6日改正ダイヤを分析します。

 上りと比べて、やや複雑な下りダイヤです!!

 副都心線開業当初から、準急の本数が上りと異なっていたりして、各線のダイヤ構成に伴う制約を総てここで調整しているかのようなパターンではありましたが、今回の改正で各駅停車が増えたことで、接続関係の見直しが図れたのは良かったと感じています。

 以下、コメントです。

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図-1:旧ダイヤ

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図-2:新ダイヤ(ハッチング範囲はスジ変更箇所)

 上り同様に新旧ダイヤを比較した結果、ざっくり箇条書きすると以下の通りになります。

<変更点要旨>

(1)有楽町線準急2本を各駅停車に変更
(2)有楽町線小竹向原~新木場間の列車順序を1箇所変更、その他列車スジを1分程度変更
(3)和光市始発各駅停車のスジを最大7分変更し、急行前後の間隔是正、小竹向原の接続改善
(4)上記変更に伴い、和光市~小竹向原間のその他各駅停車スジを1~2分変更

 上りとは異なり、準急が無くなった事で和光市折り返しを工夫することにより、列車順序を変更するなど、若干弄ってきました。

 とは言え、副都心線の小竹向原~渋谷間のスジには一切手を付けておらず、やはり何かしらの制約があるのだと感じる結果となりました。

 西武線直通、東武線直通とも和光市、小竹向原等の停車時間はやや変更したものの、総て東京メトロ線内の調整になっていることから、部分的に変更はあっても、基本変えないというスタンスだったのではないかと思います。

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 今回最も大きな変化は、準急が無くなったことで、それまであった24分、36分サイクルが解消され、概ね30分サイクルになったことです。

 西武線からの直通スジ(西武線内準急)も、東京メトロ線内が30分間隔になりましたし、時間調整がやや増えてしまったものの、それは上りにもあることなので、これは改善と捉えたいです。

 和光市~小竹向原間も、東武線からの直通スジの制約で完全な30分サイクルには出来ませんでしたが、和光市発のスジを可能な限り調整して、小竹向原における別系統乗り継ぎを改善したことで、前ダイヤよりは乗りやすくなったと思います。

 急行前後のスジ見直しで各駅停車の間隔が最大10分に収まったのも改善でしょう。

 これらは、もう少しうまく組めるだろうと思ってスジを弄ってみても、軽く考えたくらいでは、直通スジの制約と和光市の折り返し、運用調整で破綻します。

 現行制約ではこれがベストだったのだろうなぁと思わせるダイヤであります!!